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Software as a Service (SaaS)とは

クラウド経由で提供されるソフトウェアにより、イノベーションを短期間で実現します。

SaaSとは

What is SaaS?

Software as a service (SaaS)とは、クラウドベースのソフトウェア・デリバリ・モデルです。クラウド・プロバイダーは、クラウド・アプリケーション・ソフトウェアを開発して維持し、自動ソフトウェア・アップデートを提供し、顧客がpay-as-you-go方式でインターネットを介してソフトウェアを利用できるようにします。ハードウェア、ミドルウェア、アプリケーション・ソフトウェア、セキュリティのすべてをクラウド・プロバイダーが管理します。そのため、SaaSのお客様はコストを大幅に低減し、オンプレミスのシステムやソフトウェアを維持する場合と比べて迅速にビジネス・ソリューションのデプロイ、スケーリング、アップグレードをおこなうことができます。また、総保有コストをより正確に予測できます。

2000年代初頭、第1世代のSaaSソリューションは相互に孤立し、柔軟性がなく、たった1つのビジネス上の問題を解決することを目的としていました。それ以来、SaaSは劇的な進化を遂げました。今日、最新のクラウド・スイートは財務や人事、調達、サプライチェーンのプロセスからコマース、マーケティング、セールス、サービスのソリューションに至るまで、あらゆる分野を網羅し、すべてをつないでいます。そのほか、最新の完全なSaaSソリューションには次のようなメリットがあります。

  • 相互に連携したエンドツーエンドのビジネス・プロセスの組込み
  • 構成とパーソナライゼーションが容易
  • 迅速なデータ移植が可能
  • 包括的なクラウド・セキュリティ
  • 組込みのアナリティクス
  • 人工知能(AI)やチャットボット、Internet of Things (IoT)などの最先端テクノロジーのサポート

SaaSの起源

1960年代、メインフレーム・コンピュータはメインフレームのソフトウェアを共有するダム・ターミナルに接続されていました。このソフトウェア・デリバリ・システムはタイムシェアリングと呼ばれています。1980年代にコンピュータの価格が下がり始めると、多くの企業がタイムシェアリングのローカル・バージョンを独自に構築しました。これがいわゆるローカルエリア・ネットワーク(LAN)です。ただし、ハードウェアとネットワークを供給し管理するのは、テクノロジー・プロバイダーではなく、個々の企業でした。

1990年代にインターネットが出現すると、プロバイダーはソフトウェアをホスティングして、それをインターネット経由で顧客に提供し始めました。しかし、アプリケーション・サービス・プロバイダー(ASP)モデルと呼ばれるこのSaaSの前身には、重大な制限があったのです。たとえば、顧客はそれぞれ独自バージョンのソフトウェアを持つ必要があったため、ユーザーのコンピュータにソフトウェアをインストールしなければなりませんでした。構成にはコストと時間がかかりました。

さらに、ASPソリューションにはデータの収集と集約を効率的におこなう手段が用意されていないのが一般的でした。

SaaSの誕生

最初のSaaSソリューションは1990年代後半に登場しました。SaaSという言葉が作られたのはこのときです。この新しいモデルはASPモデルをはるかにしのぐ効率性をもたらしました。いわゆるマルチテナント・アーキテクチャのおかげで、1つのアプリケーション・インスタンスが複数のユーザーや顧客にサービスを提供できたのです。ソフトウェアをローカルにインストールする必要はなくなりました。また、貴重なアプリケーション・データを収集、集約、一元化する方法が提供されました。

2000年代の初頭以来、デリバリ・モデルは変わっていませんが、SaaSは第1世代のサイロ型ソリューションから最新SaaSスイートへと著しい進化を遂げ、ビジネス全体の高度な可視化と、IoT、AI、チャットボット、デジタル・アシスタント、ブロックチェーンといった最先端テクノロジーによるSaaSのパワーの拡大が可能になっています。

SaaSのビジネス・メリット

SaaSモデルは、考案された当初から、核となる一連のビジネス・メリットを提供するよう設計されています。

初期コストの低減

  • 追加のハードウェアやミドルウェアの必要性を排除
  • インストールと実装のコストを削減

継続的なコストが予測可能

  • ソフトウェアとハードウェアの管理、パッチ適用、アップデートにかかる予測不能なコストを排除
  • 設備投資コストを運用コストに転換
  • ソフトウェアの管理とクラウド・セキュリティの監視をおこなう専門家を配置して、リスクを軽減

迅速なデプロイ

  • 何か月もかけずに数時間で稼働を開始
  • 最新のイノベーションやアップデートを有効にして使用
  • ソフトウェアのパッチ適用を自動化

オンデマンドのスケーラビリティ

  • 即座にスケーリングして、増大するデータやトランザクション要求に対応
  • サービスの中断を抑えながら、サービス・レベルを維持

基準を超える: イノベーションのプラットフォームとしてのSaaS

Beyond the Baseline: SaaS as a Platform for Innovation

第1世代のSaaSソリューションの発展を後押ししたのはコストの削減とITの効率化でしたが、最新のSaaSソリューションはデジタル時代の競争上の課題に対処するイノベーションのプラットフォームとなっています。以下に例を挙げます。

  • Uber効果。NetflixからUberに至るまで、ディスラプティブなクラウドベースの企業が従来の産業を転覆させています
  • 小規模企業の力。クラウド、モバイル、ソーシャルにより、小規模企業やスタートアップ企業が革新的な製品を生み出し、かつてないスピードで市場に参入することが可能になっています
  • 消費者の不満の時代。モバイルとソーシャルで武装した消費者は、かつてないほど多くの選択肢と情報を手にしています

こうした競争上の課題に対処するため、最新のSaaSスイートは、迅速なイノベーションをサポートし、優れたカスタマー・エクスペリエンスを提供するとともに、組込みのアナリティクスと包括的なビジネス視点でビジネスにおける的確な意思決定を可能にしています。これにより、ビジネス全体でイノベーションが促進されます。

SaaSスイートの最新機能

ビジネス横断的なコネクテッド・ソリューション

  • 部門をまたがったビジネス・プロセスを相互に連携させ、最適化
  • ビジネス全体に対する包括的な視点を獲得

より迅速で柔軟なアップデート方法

  • 新機能が利用可能になると同時にアクセス
  • プロバイダーの予定に合わせるのではなく、ビジネスに合ったペースでのアップデートを選択

容易なパーソナライゼーション

  • ビジネス・ニーズに応じてソリューションをすばやくパーソナライズ
  • アップデートを重ねても貴重なカスタマイズ内容を保持

データの移植性

  • SaaS、オンプレミス、プライベート・クラウドのアプリケーション間でデータを共有/移動
  • 高価で時間がかかるデータエグレスのコストを回避

組込みのアナリティクス

  • データにリアルタイムにアクセス
  • データをすばやく準備、可視化、分析して傾向やパターンを確認
  • サードパーティ・データを取り込んで高度なアナリティクスを実行

最先端テクノロジーを利用した、より迅速なイノベーション

  • 組込みの自己学習と適応知能により、生産性を向上
  • AI、IoT、ブロックチェーン、チャットボット、その他の最先端テクノロジーにより、バリューチェーン全体で迅速なイノベーションを実現

クラウド用に構築された1つのSaaSアプリケーション・スイート

A Single SaaS Suite of Applications, Built for the Cloud

一部のSaaSプロバイダーは、オンプレミスのソフトウェアをクラウドに移行しただけで、それをSaaSと呼んでいます。このモデルには短所があり、クラウド・デリバリ・モデルが十分に活用されていません。事実、オンプレミス・ソリューションと同じ制限の多くがそのまま残っている場合もあります。たとえば、多額のサポート料金がかかる、アップグレード・プロセスが相変わらず遅いためにIT関連の間接費がかさむ、システムが分断されている、などです。その結果、ビジネスのイノベーションが停滞し、俊敏性が低下します。

これに対して、クラウド用に一から設計されたSaaSスイートであれば、次のことが可能です。

イノベーションをいち早く利用。デジタル時代にはイノベーションが非常に重要であるため、企業は最新の機能を活用したいと考えています。クラウド用に設計されたSaaSの場合、イノベーションのサイクルが短縮され、最新のイノベーションをいち早く利用することができます。それとは対照的に、オンプレミスのクラウド内SaaSモデルでは、オンプレミス・ソリューションにありがちな開発サイクルの長期化により、イノベーションを待たなければなりません。

相互に連携したSaaSビジネス・プロセス。 企業は、「調達から支払いまで」や「受注から入金まで」などのプロセスがクラウドでサポートされ、コストのかかる統合や複雑な管理が不要なSaaSソリューションを求めています。これを可能にするために、最新のSaaSスイートは、全社規模の共通データ・モデル、統一的なユーザー・エクスペリエンス(モバイルとソーシャルを含む)、共有セキュリティ・レベル、同期リリース・スケジュールなどの機能を備えた、標準ベースの単一プラットフォーム上に構築されています。

SaaSの未来

市場の専門家たちは、SaaSの未来が強固であるという点で意見の一致をみています。2017年のGartnerレポートによると、SaaSソリューションの売上は毎年20パーセント近く増加し続け、2016年に390億USドルだった売上が2020年には760億USドルに達する見込みです。SaaSソリューションそのもののイノベーションが、SaaSソリューションの成長に拍車をかけるものと予想されます。

  • AI。 まだ比較的新しいテクノロジーですが、AIは適応知能(ユーザーのデータや行動を学習して適応する)を含め、エンタープライズSaaSアプリケーションにとってますます不可欠な要素になるものと予想されます。
  • 自律型IT管理。 より自律的で人手に頼らない管理をITスタック全体にわたって促進する上で、AIと機械学習も重要な役割を果たします。
  • チャットボット、IoT、ブロックチェーン。 これらのテクノロジーはいずれも、デジタル・イノベーションにとってますます重要になっており、先見の明のあるプロバイダーはすでにSaaS製品でこれらを提供する方法を模索しています。
  • 垂直方向の深みと水平方向のつながり。 SaaSは垂直ソリューションを1つの部門にすばやく提供する手段として生まれましたが、企業の間ではビジネス横断型の可視性に対するニーズや期待が高まっています。ビジネス横断型のスイートを提供するプロバイダーによって垂直方向の深みがさらに増し、ハイブリッド・ソリューション用のAPIやターンキー・インテグレーションもさらに増えることを期待してください。