FAQのトピック

全般

Oracle Compute Cloud@Customerについてご説明ください。

Oracle Compute Cloud@Customerは、フルマネージド型のラックスケール分散クラウドプラットフォームです。お客様が希望する場所で、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のComputeやGPU機能をご利用いただけます。Compute Cloud@Customerはオラクルがリモートで管理します。これにより、お客様はクラウドの自動化や経済性のメリットを享受しながら、データの保存・処理場所をお客様自身で管理してデータレジデンシー要件を満たすことができます。

Oracle Compute Cloud@Customerでワークロードを実行するメリットを教えてください。

Oracle Compute Cloud@Customerにより、お客様ができるようになること

  • 一貫性のあるサービス、API、SDK、Infrastructure-as-Code機能を使用して、一度開発したアプリケーションを変更することなく、オラクルの分散クラウドのあらゆる場所で実行
  • 分散データセンターにフルマネージドのクラウド・インフラストラクチャを大規模に導入し、使用に応じたリソースの消費コストのみを支払いながら、オラクル、サードパーティ、カスタム・アプリケーション用のOCI Computeリソースとストレージ・リソースを動的に使用
  • アプリケーション層とミドルウェア層をCompute Cloud@Customer上で実行し、Oracle AI Database層をOracle Exadata Cloud@Customer上で実行することで、クラウドネイティブなアプリケーションと従来のアプリケーションのインフラストラクチャを最新化
  • データおよびその処理のロケーションとセキュリティを管理することで、データ・レジデンシーおよびその他の規制要件に対応

Oracle Compute Cloud@Customerに利用可能な構成を教えてください。

基本構成
552 OCPU、6.7 TBのメモリー、150 TBのストレージを搭載したベースシステム
拡張オプション
552 OCPUのコンピュート容量と6.7 TBのメモリ
175 TBのバランス型ストレージ
60 TBのパフォーマンス・ストレージ

Oracle Compute Cloud@Customerで利用可能なOCI Computeサービスを教えてください。

Oracle Compute Cloud@Customerは、柔軟な仮想マシン (VM) シェイプおよびGPUシェイプを備えたOCI Computeをサポートしています。各VMは1~96 OCPUをサポートし、OCPUあたり1 GB~64 GBのメモリに対応します。VMあたりの最大メモリは960 GBです。サポートされているゲスト・オペレーティング・システムの詳細については、製品ドキュメントをご参照ください。

Oracle Compute Cloud@Customerで利用可能なOCIストレージ・サービスを教えてください。

Oracle Compute Cloud@Customerは、大容量(バランス型)ストレージ・トレイ上のブロック、オブジェクト、およびファイル・ストレージ・サービスと、高パフォーマンス・ストレージ・トレイ上のブロック・ストレージをサポートしています。

Oracle Compute Cloud@Customerで利用可能なOCIネットワーキング・サービスを教えてください。

Oracle Compute Cloud@Customerは、仮想クラウド・ネットワーク、サブネット、ゲートウェイ、セキュリティ・リスト、ルート表など、OCIと同じネットワーク構成をサポートしています。

Oracle Compute Cloud@Customerとその上で実行されるサービスの定価を確認する方法を教えてください。

Oracle Compute Cloud@Customerインフラストラクチャの現地通貨建てでの非契約表示価格は、製品ページでご確認いただけます。Oracle Compute Cloud@Customer上で実行されるOCIサービスの価格は、OCI価格表ページでご確認いただけます。

正式なお見積もりについては、Oracle Salesまでお問い合わせください。

消費したリソースについて料金の支払い方法を教えてください。

Oracle Compute Cloud@Customerの料金体系は、専有インフラストラクチャに対する非従量制料金と、消費量に基づくサービス・コストの2つから構成されています。非従量制の専有インフラストラクチャ料金は、お客様が選択した構成とインフラのサブスクリプション期間に基づいてお支払いいただきます。利用ベースのサービスでは、お客様は従量制サービスの利用量に応じてOCI相当の料金を請求されます。Compute Cloud@Customerは、従量制サービスの「ライセンス込み」および「ライセンス持込み(BYOL)」価格設定により、Universal Creditsモデルもサポートしています。詳細については、Oracle Compute Cloud@Customerのページをご確認ください。

Oracle Exadata Cloud@CustomerのCloud@Customerへの接続は可能でしょうか。

はい。Oracle Compute Cloud@Customerは、最大800Gbpsの専用クラウド帯域幅を使用して、1つ以上のOracle Exadata Cloud@CustomerまたはOracle Exadata Database Machineプラットフォームへの独自の直接接続をサポートします。アプリケーション・レイヤーまたはミドルウェア・レイヤーをCompute Cloud@Custome上で、データベース・レイヤーをExadata Cloud@CustomerまたはExadata Database Machine上で実行することにより、お客様は最小限のレイテンシと最高のパフォーマンス接続によるメリットを享受することができます。

Oracle Compute Cloud@Customerのスケーラビリティについて教えてください。

Oracle Compute Cloud@Customerは非常にスケーラブルで、コンピュートは552 OCPUから6,072 OCPUまで、ストレージは150 TBから3.65 PBまで拡張可能です。コンピュートとストレージはそれぞれ独立してスケールすることが可能です。

Oracle Compute Cloud@Customerの主な機能は何ですか?

クラウドの運用、自動化、経済性
  • Compute Cloud@Customerインフラストラクチャはオラクルが所有・管理・運用し、お客様はゲスト・オペレーティング・システムの管理と、一般的なOCIサービスの利用を従量課金ベースで行うことができます。
クラウド・データと処理サービスのデータ・レジデンシー
  • Compute Cloud@Customerは、お客様のデータセンターにクラウド・エクスペリエンスをもたらします。各プラットフォームは、お客様のファイアウォールの内側に導入されるため、データとその処理に関するレジデンシーに関する要件を満たすことができます。
低レイテンシ
  • Compute Cloud@Customerは、既存のお客様のデータセンターに導入することで、クラウド・コンピューティング・リソースをデータセンター内の他のデータや処理リソースに接続する際のレイテンシを最小限に抑えることができます。
  • Compute Cloud@Customerは、同じデータセンター内のExadata Cloud@CustomerまたはExadata Database Machineに直接接続できるため、アプリケーションがExadata上で稼働するOracle AI Databaseサービスにアクセスする際のレイテンシを最小限に抑えることができます。
  • Compute Cloud@Customerは、エンドユーザーであるお客様の拠点に近い分散クラウド・データセンターに導入し、モノのインターネット、ゲーム、通信サービスなど、リアルタイム対応を必要とするアプリケーションをサポートすることが可能です。
開発と導入の柔軟性と移植性
  • お客様は、同一のOCI API、SDK、および管理を使用して、パブリック・クラウドで、またはCompute Cloud@Customer上にワークロードを開発および導入します。
  • Terraformスクリプトを用いて、オラクルの分散クラウド全体にわたり移植可能なOCIコマンドライン・インターフェース(CLI)を備えたワークロードを導入することができます。

Oracle Compute Cloud@Customer GPU Expansionでは、どのようなGPU構成がサポートされていますか。

Oracle Compute Cloud@Customer GPU Expansionは、NVIDIA L40S GPUを備えています。これにより顧客は、オンプレミス環境の制御とセキュリティで、高いパフォーマンスのAI、機械学習(ML)、データベースの機能を自社データセンターに導入することができます。

Oracle Compute Cloud@Customer GPU ExpansionのGPU拡張はどの程度スケーラブルなのでしょうか。

Oracle Compute Cloud@CustomerのGPU拡張は、4基から最大48基のNVIDIA L40S GPUまで拡張可能です。

Oracle Compute Cloud@CustomerでGPUを実行するお客様の主なメリットを教えてください。

ハイ・パフォーマンス・インフラストラクチャ
  • スケーラブルなコンピュートおよびストレージ機能を備えた複数のNVIDIA L40S GPUは、AI/ML、3Dグラフィックス、4Kストリーミング、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)にわたる要求の厳しいワークロードに高いパフォーマンスを提供します。
簡単なクラウド統合
  • クラウドでトレーニングし、Compute Cloud@Customeに導入することで、エッジからクラウドまでの統合的なワークフローを実現します。お客様のデータセンターへの柔軟な導入オプションにより、ハイブリッド・クラウド・ソリューションでデータ・レジデンシーのニーズに対応します。
AI/ML機能の強化
  • スケーラブルな高性能により、大規模言語モデル(LLM)の学習・ファインチューニング、生成AIの推論、ディープラーニング、コンピュータビジョンなどのタスクをサポートします。さらに、パフォーマンスを最適化するための最新ライブラリやツールにも対応しています。
信頼性と拡張性
  • エンタープライズクラスのインフラストラクチャは、ミッションクリティカルなアプリケーションを高い稼働率と信頼性で実行します。Compute Cloud@Customerのスケーラブルな設計により、ビジネスの成長に合わせてテラバイトからペタバイト規模まで拡張可能なデータ集約型ワークロードにも対応します。

Oracle Compute Cloud@Customer GPU Expansionの対象となるワークロードにはどのようなものがありますか。

  • 生成AIの推論: テキスト、画像、音声、ビデオなどのマルチモーダル生成AIパイプライン向けにリアルタイム推論を実現します。
  • LLMトレーニングとファインチューニング: 中規模LLMの微調整と、NVIDIA Transformer EngineとFP8サポートによる小規模LLMのトレーニングのパフォーマンスの高速化
  • グラフィックス負荷の高いアプリケーションおよび仮想デスクトップ・インフラストラクチャ・アプリケーション: NVIDIA RTXおよびレイトレーシング機能を使用した3Dグラフィックスやレンダリング・ワークフローに対応
  • NVIDIA Omniverseを活用したデジタルツイン: 複雑な3D産業デジタル化ワークフローの開発および運用に対応
  • メディア・ストリーミング: 4Kビデオ・ストリーミングのエンコード/デコード密度の向上とAV1のサポート
  • HPC: FP32サポートによる科学的データ分析およびシミュレーション・ワークロード

Oracle Compute Cloud@Customerの技術情報の入手方法を教えてください。

Oracle Compute Cloud@Customerの詳細については、データシート(PDF)をご覧ください。