CRMが必要な理由

営業にとってCRMが大切な理由

CRMソフトウェアは、マーケティング・クラウドセールス・クラウドサービス・クラウドなどのクラウド・アプリケーションを統合したもので、カスタマー・データの収集と保存を行います。一元化されたプラットフォームにより、営業チームは、顧客のインタラクションを管理し、アクティビティに適切な優先順位をつけることで、顧客に疎外感を感じさせることなくカスタマー・エクスペリエンスを向上させることができます。

CRMソフトウェアは、営業担当者にとって最も重要な営業ツールの1つです。これは単なるコンタクト管理システムではありません。CRMをフルに活用することで、営業担当者は顧客や潜在顧客とより多くの時間を過ごすことができるようになります。顧客と接する時間が長ければ長いほど、より多くの取引が成立し、より多くのロイヤルティの高い顧客を維持することができます。

完全に統合された機能横断的なCRMソリューションを使用することで、あらゆる規模の企業がメリットを得ることができます。

次世代CRMとは(0:38)

CRMツールが必要であることを示すサイン

他のクラウドソフトウェアと同様、CRMも問題の解決を目的としてます。売上の伸び悩みや顧客離れ、成長の停滞など。

顧客情報をインテリジェントに保存・管理することで、CRMシステムはリードの数を増やし、マーケティングチームが新規顧客を迅速に発見できるよう支援します。また、営業チームがより早く、より多くの商談を成立させることができるようサポートします。さらに、カスタマーサービスを強化します。たとえば、カスタマーサービス・ソフトウェアにカスタマー・データを追加することで、コンタクトセンターのエージェントは、より興味深く、生産的かつ効率的な方法で顧客のニーズに対応できるようになります。

CRMシステムの導入を考えるべき8つのサインを具体的に紹介します。

1

セールスに苦労している。

どの企業も、新しい市場に参入したり、新製品を投入したりする必要がある時期があります。しかし、今現在のビジネスを維持するために苦労している場合は、統合されたCRMソリューションに投資する必要があるかもしれません。CRMは、セールスリードを分類、分析し、優先順位をつけることができます。これにより、営業チームは成約の可能性が高い商談に集中し、迅速かつ効率的に顧客に正確な回答を提供することができます。また、カスタマーサービス・チームはアップセルやクロスセルのために必要な情報を入手することができます。

2

顧客プロファイルの作成が困難である。

もし、すべての顧客データポイントを特定できなければ、理想の顧客像を構築するためにできることは、推測することだけです。そればかりか、営業チームの活動も把握できなくなります。このような情報を得るためには、より多くのステータス・ミーティングを開く必要がありますが、それは営業担当者を顧客から遠ざけ、問題を悪化させることになります。

3

カスタマーサービスが良くない。

  1. 顧客維持率が低下していませんか?
  2. ネット・プロモータ・スコア(NPS)が悪くありませんか
  3. コンタクトセンターは迅速に問題を処理できていますか?
  4. 最初のレスポンスまでの平均時間はどのくらいですか?

もし、カスタマーサービス担当者が顧客から問題提示された時のみ対応し、積極的に顧客とのコミュニケーションを図ろうとしていないのであれば、サービスチーム用のCRMツールに投資する時期が来たと言えます。これにより、担当者は顧客に関する統一見解を得ることができ、優れたサービスを提供できるようになります。また、CRMは以下のような機能を備えている必要があります。

  • 緊急性の低い、大量の質問を処理し、適切なエージェントにケースをルーティングするデジタル・アシスタントおよびチャットボット
  • エージェントが質問に答えるのに役立てたり、顧客のセルフサービスを支援したりする、ナレッジ管理ツール
  • ライブチャット、ビデオチャット、テレフォニ、コブラウズ機能など、顧客が好きな時に好きな方法でカスタマーサービス・チームと対話できる、さまざまなデジタル・カスタマーサービス・ツール
4

マーケティング部門と営業部門が連携していない。

優れたCRMは、あらゆる種類の情報を保持できるため、さまざまなチームを集結させることができます。部門間の連携不足は、多くの顧客の不満の原因となっています。繰り返しを余儀なくされたり、約束したことがすっぽりと抜け落ちてしまったり、誰も彼らの履歴を把握していなかったり。各チームがスムーズに連携しなければ、顧客は離れていってしまいます。

営業、カスタマーサービス、マーケティング、そして請求書作成、在庫管理、物流といったバックオフィス業務の間で、ビジネスプロセスを連携させるのは容易なことではありません。しかし、CRMのすべてのコンポーネントが共通データモデルを共有していれば、すべての社員がデータにアクセスしたり、使用したり、追加したりすることができます。インサイト、リード、問題、購入履歴を共有し、共同で作業することができます。チーム間で情報が共有されると、生産性と効率性が飛躍的に向上し、データサイロがなくなり、顧客に対して企業全体が一つのまとまった組織として見えるようになります。これはつまり、データドリブンの組織が構築されたということです。

5

価値の高いアカウントが不明である。

優良顧客には大切にされていると感じてほしいものですが、どの顧客が優良顧客なのかがわからないと対応のしようがありません。適切なCRMツールを使用すれば、顧客と接するすべての従業員が彼らを認識し、適切なインセンティブを提供し、彼らをナーチャリングして カスタマー・ロイヤルティ を向上させることができます。

6

アカウント内のコンタクトを特定することができない。

CRMソリューションは、企業内のコンタクトを追跡し、営業とマーケティングの両チームがコミュニケーションをパーソナライズできるよう支援します。優れたCRMソリューションは、アカウントおよびコンタクトデータをサードパーティのデータソースで補完し、すべての情報を完全かつ最新に保つことができます。そのため、コンタクトが転職した場合、営業、サービス、マーケティングチームがそれを知ることができ、重要な関係を維持・再構築することができます。

7

カスタマー・データが不完全または不正確である。

不完全なダーティデータは、世界中のブランドにとって大きな問題です。優れたCRMソリューションは、セカンドおよびサードパーティのアカウントとコンタクト情報をCRMシステムに自動的に流し込み、営業担当者が漏らした情報を補い、重複をインテリジェントに削除します。

8

予測やレポートが難しい。

もしまだスプレッドシートにデータをダウンロードしてレポートを作成しているなら、その作成には膨大な時間がかかり、内容も不正確である可能性があります。不正確なレポートは、誤った計画や予測につながります。管理業務に時間を取られることで、営業チームは本来行うべき「セールス」業務に集中することができません。優れたCRMシステムでは、データが一元的に管理され、簡単にアクセスできるため、正確でリアルタイムのレポートや予測を容易に行うことができます。

なぜ顧客関係管理(CRM)ソリューションが必要なのか?

CRMプラットフォームによってデータが整理・管理されれば、カスタマー・データをより包括的に理解することができ、その結果、より適切なメッセージを発信することが可能になります。さまざまな業務(バックステージ業務と直接的なインタラクションの両方)をデジタル化および自動化することで、マーケティング活動の対象を絞り込み、販売サイクルを短縮し、より優れた、より効率的なカスタマーサービスを提供できるようになります。最終的に、完全に統合されたCRMにより、データのサイロが解消され、部門を超えたコラボレーションが容易になり、顧客に統一感をもって接することができるようになります。

CRMのいくつかの例

顧客の視点からシナリオを複数見てみましょう。

消費者であるあなたは、以前にも利用したことのある会社から購入した製品について、サポートを受けようとしているとします。製品登録もしてあります。カスタマーサポートに電話をかけると、担当者はあなたが誰であり、何をいつ購入したかを知りませんでした。このため、モデルやシリアル番号(あなたが簡単にアクセスできない情報)など、担当者であればすぐに入手できるはずの情報を、あなたが提供しなければいけないという面倒なプロセスが発生します。企業の手元にあるべきこの情報をあなたの貴重な時間を使って提供しなければならない上に、あなたは彼らにとって大して重要ではない、彼らはあなたことを何も知らない、という気持ちが残ってしまいました。例え必要なサービスを得たとしても、次にその企業からの購入を考えるときは、別の競合企業にも目を向けるでしょう。

次に、別のシナリオを考えてみましょう。あなたはカスタマーサポートに電話をかけるとします。あなたは、名前を伝えるだけで、担当者はあなたの購入履歴とサービス履歴全体を把握し、あなたを大切な顧客として扱ってくれました。このような対応なら、たとえ製品に問題があったとしても、またその会社を利用してもよいと思うのではないでしょうか。

CRMは、2番目のタイプのカスタマー・エクスペリエンスをサポートします。CRMに基づくすべての対話は、顧客がより個人的で心地よい体験をする機会を生み出します。また、ブランド・エクイティを構築し、満足度を向上し、売上を伸ばすチャンスでもあります。これが、カスタマー・ロイヤルティを確立して収益を増やす方法です。


1

顧客シナリオ: 価値を感じない

消費者であるあなたは、以前にも利用したことのある会社から購入した製品について、サポートを受けようとしているとします。製品登録もしてあります。カスタマーサポートに電話をかけると、担当者はあなたが誰であり、何をいつ購入したかを知りませんでした。このため、モデルやシリアル番号(あなたが簡単にアクセスできない情報)など、担当者であればすぐに入手できるはずの情報を、あなたが提供しなければいけないという面倒なプロセスが発生します。企業の手元にあるべきこの情報をあなたの貴重な時間を使って提供しなければならない上に、あなたは彼らにとって大して重要ではない、彼らはあなたことを何も知らない、という気持ちが残ってしまいました。例え必要なサービスを得たとしても、次にその企業からの購入を考えるときは、別の競合企業にも目を向けるでしょう。

2

顧客シナリオ: 価値を感じる

あなたはカスタマーサポートに電話をかけるとします。あなたは、名前を伝えるだけで、担当者はあなたの購入履歴とサービス履歴全体を把握し、あなたを大切な顧客として扱ってくれました。このような対応なら、たとえ製品に問題があったとしても、またその会社を利用してもよいと思うのではないでしょうか。

CRMは、2番目のタイプのカスタマー・エクスペリエンスをサポートします。CRMに基づくすべての対話は、顧客がより個人的で心地よい体験をする機会を生み出します。また、ブランド・エクイティを構築し、満足度を向上し、売上を伸ばすチャンスでもあります。これが、カスタマー・ロイヤルティを確立して収益を増やす方法です。

CRMシステムが提供するものとは?

セールスおよびマーケティング・オートメーション

マーケティングチームは、CRMシステムによって自動化されたワークフローを利用することで、効果的なマーケティング・キャンペーンの立案、キャンペーン・データの分析、これらの分析に基づくさまざまなアプローチの検証といった戦略的タスクに、より多くの時間を割くことができるようになります。カスタマーサービス担当者は、より複雑な質問、問題、ニーズを持つ顧客の対応に時間を割くことができるようになります。つまり、カスタマーケア・プロセスの効率化により、企業はより良い顧客関係を築くことができるのです。

AI対応のセールスおよびマーケティングツール

AI対応のCRMでは、以下が可能になります。

  • リードを自動的に評価し、質の高いマーケティング適格リード(MQL)と販売機会の優先順位を決定します。
  • 販売機会に関するデータを機械学習を用いて調査し、早期商談成立の可能性を予測します。
  • デジタル・アシスタント、チャットボット、その他の自動メッセージング・システムを活用して、注文状況や支払い期限などの顧客からの簡単な問い合わせに対応します。
  • AIが作成した数十種類のファームグラフィック・データやシグナルデータなどの企業データにアクセスすることで、ターゲティングを強化し、より正確なアカウントベースド・マーケティング(ABM)戦略を実現することができます。
  • 機械学習を利用して、顧客とのインタラクション履歴、プロファイル、コンテンツのメタデータに基づき、顧客ごとに最適な送信時間とチャネルの組み合わせを自動的に予測します。
  • AIが作成したデータと機械学習により、理想的なカスタマー・プロファイルを作成し、それに類似した販売機会を特定できます。
  • メールキャンペーンのコンバージョン率を向上させ、関連するトピックについてより生産的なセールストークをサポートするために、コンテンツの関連性を向上させるスマートな話題を提供します。

営業、マーケティング、サービス間のコラボレーションを強化

CRMシステムは、顧客から収集したすべての取引、ビジネス、カスタマー・データの、信頼できる唯一の情報源(SSOT)として機能します。企業内の全従業員が同じ顧客を担当したり、顧客のマーケティング、営業、サービスの進捗をフォローすることができます。CRMにアクセスできる誰もが、最新の情報を入手できるため、共同で作業することができます。

CRMのROIとは

CRMは高いROIをもたらします。もちろん、中小企業であれば、そのような投資をせずとも、何とかやっていけるでしょう。エクセルシートやメールからCRMソリューションを構築することができるかもしれません。しかし、企業が成長するにつれ、収益が減少するという事実をすぐさま突きつけられるでしょう。2014年のNucleus Research社の調べでは、2011年からリターンは8.71ドルに上昇し、38%増となりました。

完全に統合されたCRMは、さらに収益性を高めることができます。 Nucleus社は、CRMと他の社内アプリケーションの統合が、「営業、サービス、オペレーション全体の生産性向上と、20~30%のビジネス成長をもたらした」ことも明らかにしました。

CRMをフル活用している大手企業は以下のように述べています。

  • 提案書、見積書、またはRFPへの回答が52%増加し、見積書からの受注が11%増加
  • チーム全体の販売クォータ達成率が32%向上、個人のクォータ達成率が24%向上
  • リードのコンバージョン率が23%向上

—ソース: Aberdeen、 CRM+セールスのワークフロー: パイプラインの摩擦をなくすために

追跡すべき主要業績評価指標(KPI)は、ROIだけではありません。追跡すべきその他の KPIには、ネット・プロモータ・スコア(NPS) 、顧客獲得コスト(CAC)、販売サイクルの期間、マーケティング・キャンペーンの効果、メール配信リストの増加などを測定するデータも含まれます。

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