Oracle Cloud Infrastructure Email Deliveryは、ユーザーの受信トレイに届ける必要がある大量のメールを送信するための高速で信頼性の高いマネージド・サービスを提供するメール送信サービスです。Email Deliveryは、領収書、不正検出アラート、多要素ID検証、パスワードのリセットなどのミッション・クリティカルなコミュニケーションのためにアプリケーションが生成したメールを迅速かつ確実に送信するために必要なツールをお客様に提供します。Email Deliveryは、拡張性に優れ、低コストで信頼性の高いインフラストラクチャ・サービスであり、社内メール配信ソリューションを構築する際の複雑さと費用の問題を解決します。
Email Deliveryは、領収書、不正検出アラート、多要素ID検証、パスワードのリセットなど、アプリケーションが生成する業務上のメールに最適ですが、業界の規制や法律を遵守していれば、どのようなメールでも送信できます。
Email Deliveryは、EloquaやResponsysなどのフロントエンド・プロバイダと統合できるバックエンド・インフラストラクチャです。Email Deliveryでは、ユーザーがHTMLキャンペーンを開発したり、受信者リストを管理したりすることはできません。
はい。Email Deliveryサービスは、Amazon SESやSendGridと同様のサービスです。
APIまたはOracle Cloud Infrastructureコンソールで以下の手順に従って、メールの送信を開始してください。
Email Deliveryの構成および使用方法の詳細については、ここをご確認ください
1. Oracle Cloud Infrastructureコンソールから、SMTP資格情報を作成するユーザーを見つけます。そのユーザーが、承認された送信者を管理するポリシーを持っているグループに属していることを確認します。たとえば、グループMyGroupに、コンパートメントMyCompartment内の承認された送信者の使用を許可します。
2. 新しいユーザーの設定で、左側のSMTP資格情報を選択し、SMTP資格情報を生成します。
3. Oracle Cloud Infrastructureコンソールで「メール」を選択します。正しいコンパートメントが選択されていることを確認します。ユーザーは、このコンパートメントで承認済みの送信者を管理する権限を持つグループに属している必要があります。
4. 指定されたコンパートメント内で承認済みの送信者を1人以上作成します。それらの送信者のメール・アドレスが、メールの「From」行に表示されます。承認済みの送信者は、リージョンに固有であることに注意してください。たとえば、フェニックスで承認済みの送信者を作成した場合、アッシュバーンでメールを送信することはできません。
5. 手順に従って、対応するドメインにTXTレコードを追加することにより、送信者ポリシー・フレームワーク(SPF)のDNSを構成します。
6. お客様のシステムからEmail Deliveryを通じて、SMTP接続をセットアップし、テストします。PostfixとSendMailは人気のあるSMTP製品ですが、任意のSMTPライブラリを使用できます。
Email Deliveryは、すべてのOCIリージョンおよびレルムで使用できます。完全なリストについては、「リージョンと可用性ドメイン」を参照してください。
ノート:メールを送信するアプリケーションが送信元のリージョンにある必要はありませんが、パフォーマンスの観点から、送信アプリケーションと同じリージョンでメールを設定することをお勧めします。
承認済みの送信者は、Email Deliveryで一致する送信元アドレスを使用してメールを送信するためのリソースです。承認済みの送信者は、コンパートメントに関連付けられ、それらの送信者が設定されたリージョンでのみ有効です。
はい。Oracle Email Deliveryを使用して、プログラムでメールを一括送信できます。
注意 - GAではレポートを利用できません。
Email Deliveryプラットフォームは、Oracle Cloud Infrastructureのメール配信到達性チームによって管理されています。サービスとお客様のレピュテーション(評判)を保護するために、アカウントには制限が設けられています。My Oracle Supportからサービス・リクエストを発行すると、大規模な送信要件に応じて、以下の制限を引き上げることができます。
サービスに関する説明に記載されているように、Email Deliveryで送信されるメールの種類について、次の義務が適用されます。
メッセージ・ヘッダー、本文、base64エンコーディング、添付ファイルを含め、最大2MBのメッセージが、初期設定でサポートされています。
サイズの上限を増やす場合、2MBのデータは、「メール」としてそれぞれ毎日の送信量および送信速度制限にカウントされます。
メールの例
Email Deliveryは、SMTPを介した多目的インターネット・メール拡張(MIME)メッセージの送信をサポートしています。MIMEは、添付ファイルの動作に関連する仕様を含むRFC標準です。詳細については、こちらを参照してください。
現時点では、SMTPが、Email Deliveryを介してメールを送信する唯一の方法です。Email Deliveryを利用できる各Oracle Cloud Infrastructureリージョンには、固有のSMTPエンドポイントがあります。
はい。Email Deliveryは、Oracle Cloud Infrastructure SDKに含まれています。
Email Deliveryは、業界のベストプラクティスに準拠したシステムを介して信頼性の高いサービスを提供します。このプラットフォームは、Oracle Cloud Infrastructureのメール配信到達性チームによって管理されています。メール配信到達性チームは、主要な配信到達性メトリックを確認して、できる限り最高の送信レピュテーションを確保します。Email Deliveryでメールを送信する場合、お客様の代わりに次の項目を管理します。
Email Deliveryは、メールボックス・プロバイダ固有のレート制限、バックオフ・モード、およびSMTP構成で構成されます。これらの構成は、業界での関係とグローバル・メールボックス・プロバイダ全体での長年にわたる調整を通じて設定され、受信トレイへの到達と配信速度を最適化します。
はい。バウンスされたメールは収集され、対応するバウンス・コードごとに適切に分類されます。
ハード・バウンスなど、永続的に配信できないと見なされる受信者アドレスは、お客様の配信停止リストに配置されます。配信停止リストにあるアドレスへの送信を繰り返し行っても、Email Deliveryでは配信されず、そのような状況が発生すると、ブロック・レポートに記録されます。送信者が、存在しない受信者アドレスにメッセージを送信しようとすると、ハード・バウンス率(送信されたメッセージに対するハード・バウンスの比率)が高くなります。メールボックス・プロバイダは、送信者にハード・バウンス・コードを返します。ハード・バウンス率は、配信停止リストの品質を示すのに適した指標であり、2%未満である必要があります。
はい。ユーザー・クレームは、メールボックス・プロバイダのクレーム・フィードバック・ループを介して収集および処理されます。これらのクレーム・フィードバック・ループのセットアップは、Email Deliveryにより完全に自動化されています。
ユーザーからのスパム・クレームが収集されると、お客様の送信レピュテーションを保護するために、そのユーザーは配信停止リストに追加されます。メール配信の高い品質を確保するために、その時点でユーザーをメーリング・リストから削除することもお勧めしますが、他のアクションは必要ありません。
配信停止リストは、Email Deliveryコンソールのユーザー・インターフェイスと、API、SDK、CLIに含まれています。
Email Deliveryは、永続的な失敗またはユーザー・クレームを示すバウンス・コードを含むメール・アドレスを配信停止リストに自動的に追加して、送信者のレピュテーションを保護します。それ以降、Email Deliveryは、それらの受信者にメールを送信しません。配信停止されたメール・アドレスへの送信を繰り返し試みると、ブロック・レポートに表示されます。
現在、配信停止の理由には、迷惑メール苦情、ハード・バウンス、反復的なソフト・バウンス、手動入力、リストからの登録解除リクエストがあります。
SPFは、メール・アドレスのなりすましを防ぎ、スパムの受信を最小限に抑えます。ドメインは、SPFを通じて、そのドメイン名の使用を許可されているホストを明示的に認証できます。SPFは、SPF(コード99)レコードまたはTXT(コード16)レコードを公開することにより機能します。これらのレコードは、ドメイン名の使用を許可するホストを宣言するDNSリソース・レコードです。受信メール・サーバーは、メールの送信元として特定されたドメインのSPFレコードをチェックして、メールの送信元IPがそのドメインからメール送信を許可されていることを確認します。
メールボックス・プロバイダとISPは、SPFをチェックして、送信者(Email Delivery)がドメインに代わってメールを送信する許可を得ていることを確認します。SPFは、お客様のドメインが優れた配信到達性を実現し、スパムやフィッシング攻撃などの悪意のある行為からユーザーを保護するために不可欠な基盤です。
SPFを設定するには、承認済みの送信者が使用するドメインにTXTレコードを含める必要があります。このドメインで許可されている唯一の送信者がEmail Deliveryである場合、次のようになります。
送信場所 | SPF |
---|---|
南北アメリカ | v=spf1 include:rp.oracleemaildelivery.com ~all |
アジア太平洋地域 | v=spf1 include:ap.rp.oracleemaildelivery.com ~all |
ヨーロッパ | v=spf1 include:eu.rp.oracleemaildelivery.com ~all |
すべての市販リージョン | v=spf1 include:rp.oracleemaildelivery.com include:ap.rp.oracleemaildelivery.com include:eu.rp.oracleemaildelivery.com ~all |
「v」は、使用するSPFのバージョンを示します。これ以外の機構で、メールの正当性をテストします。「MX」と「A」は、メールを受け入れるかどうかを決定するために、メールとSPFレコードの間で比較されるリソース・レコードです。「all」は、必ず一致し、デフォルトのアクションとして機能します。これらの機構を修飾子と組み合わせて、一致を処理する方法を決定します。最もシンプルな修飾子は、「+」(修飾子を省略した場合、暗黙的に指定される)および「-」で、それぞれ「合格」(Pass)および「失敗」(Fail)を意味します。これらの結果の処理方法は、受信側ドメインの管理者に任されています。通常、「失敗」(Fail)は拒否され、「弱い失敗」(Soft Fail)は潜在的なスパムとして判定されます。
SPFを使用すると、クライアントの信用と信頼を高めることができます。SPFを実装したドメインは、なりすましをされる可能性が非常に低くなります。SPFを使用しない場合、スパム・メールで特定のドメインを表示してなりすましを行うことができます。その場合、受信者がそのメールをスパムとして報告する可能性があります。そのような報告が十分にあると、ベイジアン・スパム・フィルタはドメインをブロックする可能性が高くなり、潜在的に正当なメールがブロックされます。ただし、ドメインにSPFが実装され、適切に設定されている場合、受信サーバーが、不正なメールをブロックする可能性が高くなります。
はい。Email Deliveryは専用IPをサポートしています。デフォルトでは、お客様のアカウントは、メールの特性に応じて、階層化された共有送信プールに設定されます。大量に送信する場合は、専用IPをお勧めします。メール送信の頻度が少ない場合や散発的にしか送信しない場合、専用IPは、適切な送信レピュテーションの確保に効果がなく、メールの配信到達性に影響を与えるためお勧めしません。
それぞれのお客様のメールの特性(メールの量、バースト・レート、レピュテーションなど)によって、専用IP戦略が異なります。オラクルのチームは、このテーマに関するトレーニングを受けており、お客様の専用IPに関するニーズをサポートする準備ができています。この構成については、当社サポート窓口にお問い合わせください。
配信到達性のベストプラクティスは、ユーザーが希望する透過的なメールを提供することが基本になっています。カナダのスパム防止法(CASL)は、法律、ユーザーの希望、および大部分のメールボックス・プロバイダが使用する意図的なフィルタリングへの適合を実現するのに最適なガイドの1つです。CASLの概要と業界をリードする手法については、https://help.dyn.com/casl-faq/でご確認いただけます。
メールの送信に関しては、クリーンなネットワークを使用してメールを配信することがこれまで以上に重要になっています。スパム業者やレピュテーションの低い他の送信者とIPアドレスを共有している場合、お客様のメールが受信トレイに配信される可能性は大幅に減少します。オラクルのネットワーク管理では、継続的な警戒を行うことにより、問題がある送信者を排除し、クリーンな環境を実現しています。
認証
サードパーティのメール配信サービスを使用する場合、メール認証は、SPFとドメイン・キー(DKIM)の両方をDNSレコードに設定して、送信者(Email Delivery)と受信サーバー(ISPおよび企業メール・サーバー)間での本人確認と信頼性確認を行うのに役立ちます。受信サーバーでは、不要なメールやなりすましメールが受信トレイに到達するのを防ぐため、お客様のドメインのDNSレコードを検索して、サードパーティの送信者がお客様の代わりにメールを送信する権限を持っているかどうかを確認します。
メールの量や頻度
安定したメール送信量と送信頻度は、適切な送信者としてのレピュテーションを構築するのに役立ちます。ランダムなスパイク状のトラフィックの場合、スパム業者であると判断される可能性が高くなります。受信側ISPに、信頼できる送信者として認められるには、お客様のIPから十分な量のメールを送信する必要があります。
バウンス率
バウンス率は、送信したメールの総数に対する配信不能メッセージ(バウンス)の割合です。バウンス率は、2%未満に維持することをお勧めします。バウンス率が高い場合は、リストの管理とクレンジングが不適切であるか、リストが古いか、リストがレンタルまたは購入されていることを示します。Email Deliveryでは、バウンス率を低く抑えるために、バウンスを配信停止リストに自動的に追加します。
スパム・クレーム率
スパム・クレーム率は、送信したメールの総数に対する、ユーザーがISPに送信したクレームの割合です。メール受信者がメール・クライアントのUIで「これはスパムです」ボタンをクリックすると、スパム・クレームが発生します。スパム・クレーム率は、0.05%未満に維持することをお勧めします。Email Deliveryでは、スパム・クレームを配信停止リストに自動的に追加します。
ブラックリスト
ISPは、ブラックリストを使用して、レピュテーションの低い送信者からのスパムをブロックします。正当な送信者が誤ってブラックリストに登録される可能性があります。Email Deliveryでは、送信IPについて、ブラックリストに登録されている上位10件のサービスをリアルタイムでスキャンします。ほとんどのブラックリストでは、登録された送信者は24時間ブロックされ、この時間が経過するとリストから自動的に削除されます。ただし、リストから削除してもらうために、リストに登録された送信者によるアクションが必要な場合もあります。
送信者が、存在しない受信者アドレスにメッセージを送信しようとすると、ハード・バウンス率(送信されたメッセージに対するハード・バウンスの比率)が高くなります。メールボックス・プロバイダは、送信者にハード・バウンス・コードを返します。ハード・バウンス率は、配信停止リストの品質を示すのに適した指標であり、2%未満である必要があります。
通常、次のような受信者アドレスでハード・バウンスが発生します。
メールボックス・プロバイダは、ハード・バウンスが発生することを想定しています。ただし、ハード・バウンスが多すぎると、配信到達性が低下し始めます。Email Deliveryは、ハード・バウンスされたすべての受信者アドレスを配信停止リストに自動的に追加して、そのアドレスへの以降の配信を防ぎ、お客様の送信レピュテーションを保護します。
次のようにして、バウンス率の上昇を防ぐことができます。
1. オプトイン・プロセスを実装する。一括メール送信(多数の受信者への同時送信)の場合、オプトイン・プロセスを実装します。オプトイン・プロセスは、ユーザーがメーリング・リストに登録する(メッセージを送信する許可をお客様に与える)方法です。オプトインした登録者にのみメッセージを送信することが重要です。オプトイン手順には2つの種類があります。
2. シングル・オプトイン(未確認) - シングル・オプトインとは、ユーザーがメール・アドレスを提供し、該当するメッセージを受信する許可を与えることです。メール・アドレスが提供されると、そのアドレスが提供したユーザーのものであることを確認せずにメッセージを送信できます。
3. ダブル・オプトイン(確認済み) - ダブル・オプトインでは、ユーザーがメール・アドレスを入力します。最初のメール送信の前に、今後のメッセージの受信をアカウント所有者が希望していることを確認するために、必要なユーザー・アクションを含む確認メールが送信されます。所有者にリンクをクリックしてそのメールに返信してもらうことにより、アカウントを確認できます。これにより、アドレスが、所有者の同意なしにサードパーティのメーリング・リストに追加されたものではないことを確認できます。
4. エンゲージメントのないユーザーを削除する。エンゲージメントのないユーザーを削除するプロセスを実装します。受信者がメールを開いたりクリックしたりしていない場合は、そのメール・アカウントが使用されていない可能性があります。その場合、最終的にメールボックス・プロバイダはアカウントを停止するか、スパム・トラップとして利用します。このようなスパム・トラップに引っかかったり、削除されたアカウントに送信されたメールがハード・バウンスされたりすることを避けるため、お客様のビジネス・モデルで指定された期間内にエンゲージメントのない受信者アカウントは削除します。これは、ユーザー・エンゲージメント率を高めて、配信到達性を高めるのにも役立ちます。
5. 登録者リストを確認する。登録者リストを確認するときは、次のことを行ってください。
送信前に重複アドレスを削除します。存在しないアドレスへのメール送信が複数回発生すると、ハード・バウンス率が上昇する可能性があります。
以前の配信停止リスト(たとえば、別のメール・サービス・プロバイダのもの)が誤って含まれていないことを確認します。
登録者がオプトインしていることを確認します(お客様が見つけた古いリストには送信しないでください)。
ユーザーが「すべて選択」方式でメール・クライアントの連絡先リストをアップロードできないようにします。古いアドレスや期限切れの可能性があるアドレスが誤って含まれることを防ぐため、ユーザーにアドレスを個別に選択してもらいます。
6. 送信頻度を評価する。ハード・バウンスされたメッセージがハード・バウンスとして登録されずに、その次のメッセージが同じ受信者に送信されると、メッセージは再びハード・バウンスされます。別のメッセージを送信する前に、メールボックス・プロバイダやメール・サービス・プロバイダのために、バウンスを処理する時間を確保してください。また、送信頻度を減らすと、ユーザーはスパムに指定する可能性のある不要なメッセージを複数回受信することなく登録を解除できます。
メッセージが受信者に送信されたときに、受信サーバーが一時的に利用できない場合やメッセージが受信者によってブロックされた場合、ソフト・バウンスが発生します。ソフト・バウンス率は、送信メッセージ数あたりのソフト・バウンス回数の比率です。ソフト・バウンスは一時的な未配信状態であり、メールボックス・プロバイダは送信者にソフト・バウンス・コードを返します。これらの受信者のアドレスは存在するため、配信停止リストに追加されません。
通常、ソフト・バウンスは、メッセージ・コンテンツの品質と妥当性に関する適切な指標になります。
通常、ソフト・バウンスは次の場合に発生します。
クレームはさまざまな理由で発生する可能性があり、ユーザーがメッセージを「スパム」であるとは考えていない場合もあります。実際には、メールが溜まった受信トレイのメッセージを減らすために、単純にスパム・ボタンをクリックする人もいます。
メッセージに関するクレームが発せられる可能性がある、よくある理由をいくつか示します。
クレーム率を改善する方法は次のとおりです。
はい。Email Deliveryは専用IPをサポートしており、レピュテーションを制御できます。専用IPは、メール送信用に予約されているOracle Cloud IPアドレスです。デフォルトでは、お客様のアカウントは、メールの特性に応じて、階層化された共有送信プールに設定されます。大量に送信する場合は、専用IPをお勧めします。メール送信の頻度が少ない場合や散発的にしか送信しない場合、専用IPは、適切な送信レピュテーションの確保に効果がなく、メールの配信到達性に影響を与えるためお勧めしません。
それぞれのお客様のメールの特性(メールの量、バースト・レート、レピュテーションなど)によって、専用IP戦略が異なります。オラクルのチームは、このテーマに関するトレーニングを受けており、お客様の専用IPに関するニーズをサポートする準備ができています。この構成については、当社サポート窓口にお問い合わせください。
レピュテーション管理は、営業部門を通じたアドオン・サービスであり、Universal Cloudサブスクリプションの購入が必要です。
Email Deliveryでは、このサービスを介して送信されるメール1,000件ごとに.085ドルかかります。送信される電子メールは、暦月中のユニーク・アウトバウンド配信数として定義されます。アウトバウンド配信数は、ユニークメッセージ数と、メッセージごとのユニーク受信者数によって定義されます。