Oracle Cloud Infrastructure(OCI)Flexible Load Balancerは、受信したアプリケーション接続をインターネットから複数のコンピュート・リソースに自動的に分散して、耐障害性とパフォーマンスを実現する、可用性の高いクラウドネイティブ・サービスです。ロード・バランサーは、永続性、リクエスト、URLの特性に基づいて、複数のフォルト・ドメイン、可用性ドメイン、OCIリージョンにトラフィックを分散できます。
ロード・バランサーは、並列に動作するアプリケーション・サービス間でリクエストを指示することにより、リソース使用率が向上します。需要が増加するにつれて、アプリケーション・サービスの数を増やすことができ、それらを使用して、ロード・バランサーはリクエストの処理のバランスを取ります。
モノリシックなレガシー・アプリケーションは、通常、より大きなハードウェア上で実行することによりスケーリングされます。ロード・バランサーを使用すると、単一のエントリ・ポイントを提示しながら、より小さい複数のインスタンスを並行して実行できます。ロード・バランサーは、レガシーとクラウドネイティブの両方のアプリケーションリソースに対し、応答しなくなったバックエンド・リソースの使用を停止し、健全なリソースにリクエストを転送します。
アプリケーション・サービスは、OCI、オンプレミス、その他のクラウドなど、複数の場所で実行できます。ロード・バランサーは、便利な単一エントリ・ポイントを提供し、OCI、オンプレミス、またはその他のクラウドにある適切なバックエンドにリクエストを転送できます。
OCI Flexible Load Balancerは、TCPを使用したWebリクエスト(HTTP、HTTPS)およびアプリケーション・レイヤーのトラフィックをサポートしています。パブリック・ロード・バランサーはインターネットからのトラフィックを受け入れますが、プライベート・ロード・バランサーは受け入れません。
ロード・バランサーには、単一のリクエスト・タイプ(HTTP、HTTPS、TCP)を受け入れるリスナーを持っています。複数のストリームを受け入れるために、複数のリスナーをサポートできます。
ロード・バランサーはリージョン別のサービスです。各ロード・バランサーには、フェイルオーバー機能が使用できる2つのロード・バランサー・デバイスがあります。複数の可用性ドメインからなるリージョンでは、デバイスは自動的に2つの可用性ドメインに分散されます。
1つまたは複数のバックエンド・セットを定義し、これらのセットにバックエンド・サーバーとしてコンピュート・リソースを含めます。次に、ヘルス・チェックを定義して、ロード・バランサーによって、コンピュート・リソースが動作しているか、または除外する必要があるかを判断できるようにします。
セッション・パーシステンスを使用できます。これは、特定のクライアントからのリクエストが常に同じコンピュート・リソースに送信されるようにするのに役立ちます。
リクエストは、最小負荷などの複数のルーティング方法のうちの1つに基づいて、コンピュート・リソースに転送されます。
オプションで、HTTPヘッダーまたはURLに基づいてルーティング・ポリシーを定義し、特定のコンピュート・リソースにリクエストをさらに転送できます。
このリファレンス・アーキテクチャは、ロード・バランサーを使用してOCIで実行されている高可用性Webアプリケーションを示しています。
このリファレンス・アーキテクチャは、ロード・バランサーを使用して最新のDevOpsアーキテクチャを実装する方法を示しています。
このリファレンス・アーキテクチャでは、ネイティブのOCIモニタリングおよび通知サービスを使用して、ロード・バランサーのしきい値条件に応答して、Oracle Functionsを呼び出して条件を評価し、リダイレクト・ルールを使用してOCI Object Storageに格納されているカスタム・エラー・メッセージを転送します。
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