プライベート・エンドポイント

Oracle Cloud Infrastructure(OCI)Private Endpointは、仮想クラウド・ネットワーク(VCN)またはオンプレミス・ネットワークの中から、インターネットを経由することなく、コストをかけずに、多数のOCIサービスのいずれかにプライベートでセキュアにアクセスできるようにします。

OCI Private Endpointのメリット


1. 単一のOCIサービスへのセキュアでプライベートなアクセス

パブリック・サービスとの通信時を含めて、データがOCIの内部に維持されます。OCI Private Endpointにより、パブリック・サービスへのシンプルでプライベートなアクセスが可能になり、すべてのトラフィックが公共インターネットから隔離されます。

2. 25以上のサービスが利用可能

OCIで提供されている25以上のサービスをプライベート・エンドポイントとして利用でき、サブネット内で設定してシンプルにアクセスできます。完全なリストをご確認ください。

3. 追加料金なしでOCI Private Endpointを利用可能

OCI Private Endpointは追加料金なしで利用できます。1時間当たりの接続料金やバイト単位でのデータ処理料金はかかりません(他のクラウド・プロバイダーによる同様のサービスは通常は課金の対象となります)。

OCI Private Endpointの仕組み

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OCI Private Endpointは、VCNのサブネット内でプライベートのIPアドレスとして存在します。それぞれのプライベート・エンドポイントから、OCI内で提供されている25以上の個別のサービスの1つにアクセスできます。

サービスへのアクセスを制御するには、サブネット内の仮想NICの場合と同様に、セキュリティ・ルールを設定します。

複数のサービスへのアクセスが必要な場合は、複数のプライベート・エンドポイントを作成します(サービスごとにプライベート・エンドポイントを1つずつ)。

オンプレミス・ネットワーク内のリソースは、仮想プライベート・ネットワークまたはFastConnect専用回線(プライベート・ピアリング)を経由して動的ルーティング・ゲートウェイに到達した後、該当するサブネット内のプライベート・エンドポイントに到達します。ネットワーク・トラフィックはOCIの内部に維持され、公共インターネットを経由することはありません。

OCI Private Endpointの図と説明

この図は、OCI Private Endpointの一般的なシナリオにおけるリソースと接続の論理レイアウトを示しています。

図に示すOCIリージョンには、インターネット・ゲートウェイ、動的ルーティング・ゲートウェイ、およびサービス・ゲートウェイがアタッチされた仮想クラウド・ネットワークが含まれています。

仮想クラウド・ネットワークには、仮想マシン・リソースを持つパブリック接続サブネットが含まれています。仮想マシンからはインターネット・ゲートウェイを介してインターネットにアクセスできます。

仮想クラウド・ネットワークには、仮想マシン・リソースを持つプライベート・サブネットも含まれています。また、プライベート・サブネット内には、サブネット内のIPアドレスを占有するプライベート・エンドポイント・コンポーネントがあります。

リージョン内には、Oracle Services Networkと呼ばれるオラクル・マネージド・リソースのグループがあります。これにはOCI Object Storageとデータベース・サービスが含まれています。Oracle Services Networkには、リージョン内のネットワークから離れることなく、プライベート・エンドポイントを経由して到達できます。

プライベート・サブネット内のリソースからは、プライベート・エンドポイントを経由して、Oracle Services Network内の適格なサービスの1つにのみアクセスできます。複数のサービスへのアクセスを必要とする場合は、それぞれ独自のプライベート・エンドポイントが必要になります。

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* OCI Private Endpointのご利用には、従量制課金かUniversal Credits契約のいずれかでご利用いただく有料のOCIアカウントが必要です。