オラクルのいずれかのFastConnectパートナーからクラウド接続サービスをリクエストすることにより、オンプレミスまたはリモートのデータ・センターからOracle Cloudリソースがプロビジョニングされているデータ・センターへのFastConnect接続を確立できます。オラクルは、FastConnectサービスをさまざまな地理的地域のIPプロバイダ、VPNプロバイダ、イーサネット・ネットワーク・プロバイダ、およびクラウド・エクスチェンジと統合し、Oracle Cloud Servicesへの接続を簡単に確立できるようにしました。
データ・センターの場所の詳細なリストについては、Oracle FastConnectパートナーをご覧ください。
この接続モデルは、Oracle FastConnectパートナーのネットワーク接続サービスを使用する計画があるか、すでに使用している場合に適しています。選択したOracle FastConnectパートナーによっては、そのパートナーの冗長クラウド接続サービスの購入が必要になる場合があります。
データセンター・プロバイダからコロケーション・スペースを購入した場合は、Oracle FastConnectを使用して、コロケーション施設内のネットワーク機器から、この場所でプロビジョニングしたOracle Cloud Servicesへの接続を確立できます。オラクルは、オラクルのFastConnectエッジ・デバイスへの直接クロスコネクトを確立するためにデータ・センター・プロバイダが必要とする承認書(LOA)をお客様に提供します。
この接続モデルは、Oracle FastConnectロケーションに、お客様がすでにプレゼンスを確保している場合、またはそこにコロケーションのプレゼンスを確立しようとしている場合に適しています。冗長性が必要な場合は、データ・センターへの接続を2点購入します。
リモート・データ・センターからオラクルのデータ・センターへのFastConnect接続を確立できます。この場合、Oracle FastConnectパートナー以外のネットワーク・キャリアのプライベート回線または専用回線を購入することで、クラウド・リソースをプロビジョニングします。このサードパーティのネットワーク・キャリア(通常はMPLS VPNプロバイダ)は、オンプレミス・ネットワークとオラクルのFastConnectエッジ・デバイスの間での物理接続を担当します(オラクルのデータ・センター内にある接続の最後のレッグを含む)。オラクルは、お客様に承認書(LOA)を提供します。お客様がこのLOAをネットワーク・キャリアに提供すると、ネットワーク・キャリアは回線をプロビジョニングします。冗長性が必要な場合は、ネットワーク・キャリアからオラクルのデータ・センターへの回線を2つ購入できます。
この接続モデルは、特定のネットワーク・キャリアをすでに利用している場合や、オンプレミスまたはリモートのデータ・センターの場所がオラクルのFastConnectパートナーから提供されたものではない場合に適しています。
上記のモデルのいずれかを使用して物理接続を確立したら、お客様のネットワークとOracle FastConnectサービス間でIPルートを交換することにより、FastConnectを介してOracle Cloud Servicesに到達できることを確認する必要があります。このルート交換は、業界標準のBGPルーティング・プロトコルによって実現されます。ルーティング・モデルは、物理接続モデルに基づいています。
オラクルに直接接続している場合(コロケーションまたはサードパーティのネットワーク・キャリア)、ネットワーク機器は、オラクルのFastConnectデバイスとBGPを直接確立します。
Oracle FastConnectネットワーク・プロバイダまたはエクスチェンジ・パートナーを使用している場合は、このパートナーのデバイスと、または直接Oracle FastConnectデバイスとBGPセッションを確立することが必要になる場合があります。BGPルーティングを確立する正しい方法については、Oracle FastConnectパートナーにお問い合わせください。
FastConnectのプライベート・ピアリングを使用すると、オンプレミス・プライベート(RFC1918)ネットワークをOracle Cloudに拡張できます。IPSec VPNやネットワーク・アドレス変換(NAT)を使用せずに、オンプレミス・プライベート(RFC1918)ネットワークから、Compute IPNetworksまたはVCNのプライベート・サブネット・リソースなどのOracle Cloudリソースに接続できます。オンプレミス・ネットワークとOracle Cloud内のプライベート・プレフィックスとの間で、(直接またはパートナーのネットワークを介して)プライベートIPプレフィックスが双方向で交換されます。
FastConnectのパブリック・ピアリングでは、インターネット・パスを通過するトラフィックなしでOracle Cloud内のパブリック・サービスにアクセスできます。FastConnectのパブリック・ピアリングを使用すると、Oracle Object Storage、VCNのパブリック・ロード・バランサ、Compute上のパブリックIP、またはサポートされているSaaSサービスなどのパブリック・サービスに接続できます。オラクルは、お客様がFastConnectのパブリック・ピアリングを確立するリージョン内のすべてのパブリック・サービスに属するIPプレフィックスをアドバタイズします。お客様は、選択した接続モデルに応じて、所有するパブリック・プレフィックスをアドバタイズするか、RFC1918プレフィックスを、オラクルにアドバタイズされるパブリックIPにNAT変換するパートナーを使用する必要があります。