日本オラクル特集記事

DBAを開発者やビジネスの有益なパートナーに:製品担当者が語る自律型データベースのメリット

オラクル・コーポレーション
ジェフ・エリクソン

経営幹部が大規模なプロジェクトを承認し、開発者も今すぐ取り掛かりたいと思っているにもかかわらず、IT部門がデータベースをプロビジョニングして運用開始するまでに、数日間または数週間を要するというケースがある。あるいは、開発者が作業を開始したものの、使用しているクラウドベースのデータベースが、アプリケーションの完全稼働時に求められる機能やパフォーマンス、コストの基準に対応できないというケースもある。

こうした問題を解決するのが、「Oracle Autonomous Transaction Processing Cloud」である。拡張性に優れたこの高性能データベースは、トランザクション処理に特化しており、わずか数分で利用を開始できる。

このデータベースは、「Oracle Autonomous Data Warehouse Cloud」に続く、オラクルの自律型データベースサービスの第2弾であり、人手をかけずにデプロイや、保護、チューニングを自動で行う。 こうした自己稼働、自己保護、自己修復が可能なデータベースは、例えばビジネスのアイディアを実現するために高速かつ拡張性の高いデータベースを必要としているにもかかわらず、スタッフ側にそれを実現できる技術的な専門知識がない場合にも理想的である。

オラクル調べ

迅速なトランザクション

「Oracle Autonomous Transaction Processing Cloud」は、超高速のオンライン商用トランザクションに特化しており、銀行の預金残高の更新、部品の注文、カタログ通販での購入など、当該アプリケーションを大人数で同時に使用していても、データベースは即座に反応できる。

オラクルは、データベースパフォーマンスおよび可用性に最適化されたインフラストラクチャ「Oracle Exadata」上で、自律型データベースクラウドサービスを稼働し、これらを実現している。

ここでは、「Oracle Database 18c」および「Oracle Cloud」の機械学習アルゴリズムを組み合わせ、完全な自律運用を実現している。ダウンタイムや管理者の介入なしで自動的にパッチ適用および最適化が実行されるため、データベース管理の人件費を削減し、人的ミスをなくし、セキュリティを大幅に向上することができるのだ。

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開発者に新たな力を

開発者は「Oracle Autonomous Transaction Processing Cloud」によって、プロジェクトで必要になったらすぐに「Oracle Database」を導入できるという、新たなレベルの自由を手に入れることができる。Oracle Databaseマスター・プロダクト・マネージャーでSQL Maria blogを運営するマリア・コルガン(Maria Colgan)は、「新規システムの稼働やプロジェクトの実施をIT部門の意のままにさせるのではなく、開発者はボタンを1つ押すだけで、Exadataプラットフォーム上に『Oracle Database』を導入できます。オンプレミスでのデータベース稼働に比べるとほんのわずかな時間とコストで、最高のパフォーマンスと機能を誇るデータベースプラットフォームを手に入れることができるのです」と述べている。

さらに、競合他社のクラウドとは異なり、オラクルの自律型データベースは即座にパフォーマンスと容量を単独で拡張できるため、ユーザー企業は使用した分だけ料金を支払い、需要の急増にも常に対応できる。

コルガンは、こうした自律型データベースは、全世界のIT部門がより少ないリソースでより多くを成し遂げるよう求められている現代にぴったりだと言い、また次のように述べている。「IT部門の予算が前年比で4倍に増えたという話しはほとんど聞きませんが、サポート対象のプロジェクトやデータベースの数が毎年4倍ずつ増えているという話しはよく耳にします」

コルガンはさらに、IT部門に多大なプレッシャーをかけている要因として、データセキュリティを挙げている。ニュースではセキュリティ侵害が立て続けに報じられている。「Oracle Autonomous Transaction Processing Cloud」はこうした現状を変え、企業にクラウド上でビジネストランスフォーメーションを実現する機会もたらすと、コルガンは述べている。

セキュリティを向上、パッチ適用の手間いらず

人間がデータベースのメンテナンスを行うのではなく、機械学習がその役割を引き継ぎ、オンライン状態のままバックグラウンドでセキュリティパッチをデータベースに適用する。「全てのクラウドプロバイダーはデータベースにパッチを適用しますが、パッチ適用のためにデータベースをオフラインにする必要がないのは、オラクルのクラウドデータベースだけです」とコルガンは語る。パッチ適用にデータベースをオフラインにする必要がある場合、パッチ適用が遅れることが多く、パッチが提供されてから数カ月間も脆弱性が存在した状態で放置されることもある。

さらにオラクルは、「フルスタックの冗長化を搭載すること」により自律型データベースのダウンタイムを実質的に終わらせていると、コルガンは述べている。Exadataプラットフォームは「ディスクレベル、フラッシュレベル、ネットワークレベルで冗長化を実現しています。」とコルガンは語る。「加えて『Oracle Real Application Clusters』はサーバーレベルでの冗長化も実現しています」。サーバーレベルでの冗長化は、競合他社では提供出来ていない。

こうした機能とクラウドでのバックアップにより、オラクルは例外なく99.995%の可用性を実現している。コルガンによると、これに匹敵できる競合企業は存在しない。

「Oracle Autonomous Transaction Processing Cloud」は、さらに2つの方法でデータベースの運用コストを削減しているとコルガンは語る。1つは、即座に拡張や縮小が可能なことであり、組織はその時点で必要なトランザクション処理の分だけ料金を支払えばよい。他のクラウドサービスは、一定の電源や容量に対する契約となり、臨機応変に調整することができない。もう1つは、自己稼働、自己保護、自己修復が可能なことであり、これによりデータベース管理に必要な人件費を80%も削減できる。

DBAはデータイノベーションに取り組む

おそらく自律型データベースから最大のメリットを得られるITチームメンバーは、データベース管理者(DBA)であろう。データベースのメンテナンスに注いでいた労力を、アプリケーションのパフォーマンス向上やデータ・ドリブンなイノベーションを主導することに向けられるからだ。

コルガンによると、オラクルのお客様企業では、社内開発者の数がかつてないほど増えており、その全員がデータやデータベースサービスへのアクセスを必要としている。DBAがデータベースのプロビジョニング、パッチ適用、チューニングにかける時間を短縮できれば、開発者と協力し、データベースの機能に関する理解を促すことが可能になる。「開発者自身が、自分のアプリケーションで必要なことをデータベース内で実行し、その結果を得ることができれば、多大な労力を省きつつ、自身の手がけるアプリケーションの効率を向上できます」とコルガンは語る。また、データソース、フォーマット、ポリシーに関するDBAの知識は、データサイエンティストやビジネスアナリストからの需要が高い。データベースの管理にかかる時間を削減し、データを通じた企業のイノベーションの支援に費やす時間を増やすことで、「DBAは開発者やビジネスリーダーにとって、さらに有益なパートナーになることができます」

クラウドへの移行:ミッションクリティカルを手間いらずに

コルガンによると、クラウドで提供されるオラクルの自律型データベースサービスは、「オンプレミスで提供しているものとまったく同じ製品」であるため、企業はアプリケーションをクラウドに移行する絶好の機会が得られる。

オラクルでは、クラウドでもオンプレミスでも同じデータベースを使用するため、既存のミッションクリティカルなアプリケーションをオラクルの自律型データベースに容易に移行できる。現行のデータベースライセンスをクラウドに移行することも可能だ。「いずれも同じ機能豊富な開発環境と、包括的なSQLおよびPL/SQLであり、統合的な機械学習アルゴリズムによってリアルタイム予測や不正検出に対応しています。長年にわたりお客様が専門知識を培ってきたものとまったく同じデータベースとともに、クラウドでお客様を支援することができます」とコルガンは語っている。

本記事はForbes.com OracleVoiceの以下の記事を抄訳しています:
The Self-Driving Cloud Database: Introducing Oracle Autonomous Transaction Processing Cloud