日本オラクル特集記事

20年後、6割の仕事がなくなる?女性が働き続けるために自分の価値を上げる戦略

オラクルでは、ダイバーシティ&インクルージョンに全社的に積極的に取り組んでいる。その一環として、2006年に発足したOracle Women’s Leadership(OWL)が中心となり、女性リーダー育成や女性活躍推進のイニシアチブを担い、全世界で活動に取り組んでいる。

日本オラクル クラウド・システム事業統括 事業統括本部長 斉藤千春(撮影:日本オラクル)

女性活躍推進の活動の一つとして、2018年4月23日に、IT企業の女性リーダーを招いて、女性活躍推進のベストプラクティスを共有するイベントを実施した。参加者が各自の経験や日頃の取り組みなどを共有するだけでなく、株式会社morich代表取締役の森本千賀子氏を特別講師とした女性のキャリア形成への戦略についての講演も行った。

冒頭の挨拶では、OWLの日本のリーダーである日本オラクル クラウド・システム事業統括 事業統括本部長 斉藤千春が日本オラクルの女性活躍推進への取り組みについて説明。「オラクルでは、Oracle Women’s Leadership という、女性活躍を推進する組織があり、年間を通していろいろな活躍をしています。3月にも国際女性デーに際し、全社に向けた啓蒙活動として、社内イベントを行いました。本日のイベントは、女性活躍推進のベストプラクティスの共有の場として、参加者の皆様にとっても有用なものになればと思います。」と、日本オラクルでの直近の活動とこのイベントの主旨を説明した。

イベントには、日本オラクルの執行役員が数名参加、代表として専務執行役員 クラウド営業戦略室長であるヴァレリー・ラノヴェンコが挨拶を行った。ラノヴェンコは、日本に来日して約一年、自ら感じた日本企業の女性活躍推進の重要性について、「日本に来て、女性活躍やリーダーシップの必要性を改めて認識しました。昨今では、多くのIT大手企業でも、女性管理職を積極的に推進しています。日本オラクルでも、グローバルスタンダードに合わせて、より推進を強化していかなければならないと感じています。」と説明した。

日本オラクル 専務執行役員 クラウド営業戦略室長 ヴァレリー・ラノヴェンコ(撮影:日本オラクル)

女性が理想的なキャリアを作る上での戦略

イベント後半の講演では、前職で約2,000人以上の転職に関わってきた経歴を持つ株式会社morich代表取締役の森本千賀子氏から、「働く女性の心・技・体とは~もりちバージョン~」というタイトルで、女性が理想的なキャリアを作る上でのポイントについてお話頂いた。

講演のはじめに森本氏は、「なぜ、今、ダイバーシティや女性活躍推進が注目を浴びているのか?」という点に触れ、2060年代には労働世代が現在の約半分になるという枯渇状態になるとも言われている、日本国内の労働力不足への危機感について説明。「内閣の施策の中でも、女性活躍、若者の活躍推進は、今すぐにでも取り組めることです。そのため、企業をはじめとする多く組織で関心が高まっており、すでに取り組みが始まっているところも多いのではないかと考えます。」(森本氏)また、「最近の就職活動では、『女性が活躍している会社』を男子学生も会社選びの指標として見ています。それはなぜでしょうか?それは、女性が働きやすい会社は、男性も働きやすいだろうと考えるからです。女性の採用のブランディングにも欠かせない要素となっています。」と述べ、女性が活躍する会社は女性が働きやすい会社であるというブランディングにつながる一面もあると説明した。 このように関心が高まる一方で、「女性役員の登用に関しては、欧米に比較すると日本はまだ少ないというデータも出ているのも事実です。」(森本氏)と、女性活躍推進が必要とされている反面、実際に日本では取り組み自体が遅れている現状についても触れた。

株式会社morich代表取締役 森本千賀子氏(撮影:日本オラクル)

それでは、女性が理想的なキャリアを作るためには何をすべきなのか?「3年、5年の予測はできない。どんな時代においても価値のある選択肢を持っておくことが重要です。」と、森本氏は述べた。「20年前に好調だった企業がすでに存在していないこともある現代、今ある職業の6割が20年後にはなくなっているとも言われています。」(森本氏)そして、男女問わず、働き続けたいというより、働き続けなければいけない時代にもなっている現状を踏まえ、”働き続けていく”ために「自分の価値をどう上げていくのか?」2つのポイントを説明した。

一つ目は、「マイノリティであることを希少価値として捉える」。森本氏は、「戦略的にブルーオーシャンに身を置くことを戦略的に行うといいかと考えます。以前、女性×営業がブランドとなった時代もありました。今は、女性×管理職、女性×エグゼクティブは、マイノリティであり、ブルーオーシャンだと思います。伴走型のリーダー像が理想とされている現在、そういう意味でも女性がリーダーになる時代だと思います。」と、女性というマイノリティを希少価値に変えることができると説明した。

二つ目の「自分の価値を上げていく」ポイントとして、森本氏は、「チャレンジできる環境」を挙げた。現在必要とされている人材はどんな人材か?を軸に考えた際、「いろいろな会社で、マルチタスクができる人が求められています。」とし、「また、非連続のキャリア、踊り場をどれだけ経験したか、特にその中でも修羅場の経験をすることが人間を育ててきていると感じます。そのためには、とにかく常に自分の身の丈以上のことにチャレンジすることに尽きると思います。」とし、自分でも部下に対しても、常にチャレンジできる環境を作ることが重要と説明した。

一方で、女性の活躍推進やリーダー育成においては、「『インポスター症候群』といって、女性は初めてのことに踏み出せないという傾向があります。誰かが背中を押してあげることで踏み出せる場合もありますし、皆さんがロールモデルとして見せていくことも、後進育成のために重要です。女性活躍を推進するうえでは、彼女たちの働きやすさを考えるだけでは片手落ちであり、働きがいを感じてもらうことが大変重要です。」とし、参加した女性リーダーや男性管理職が自社の女性従業員に今後キャリア支援を行う上でのアドバイスを送った。

森本氏は、最後に参加者へのメッセージとして、「何事も大義を持つことが重要です。目標管理だけではなく、大義や使命感を見出して取り組むことがモチベーションにつながります。働き方改革でも、社員に取り組んでもらう際に大義や使命感を持ってもらうことが重要です。」と述べ、講演を締めくくった。