日本オラクル特集記事

社員犬キャンディの「働き方改革」

日本オラクル 広報室
谷地田 紀仁

7月23日で満7歳となった日本オラクルの4代目社員犬キャンディ。人間の年齢に適用すれば40代半ばといったところだろう。

1991年から続く日本オラクルの社員犬制度。今となっては企業文化として根付いたこの制度。変化と競争が激しいIT業界で、革新的、創造的なアイデアを常に提案していかなければならない。そのためには、社員がリフレッシュできて、創造力を高められるようなオフィス環境の整備に力をいれるというのが主な導入の背景だ。社員犬制度の歴史、運用のあり方についての詳細は、昨年のキャンディの誕生日に公開した記事「25年続く社員犬制度 継続できる秘訣は」を参照いただきたい。


7月23日の誕生日直前に出社したキャンディ。髪飾りには、デニム生地に星の模様のリボンでオシャレ

政府が昨年来後押しする日本経済再生に向けた「働き方改革」の目指すところは、「働くひと一人ひとりが、より良い将来の展望を持ち得るようにすることである。そして、多様な働き方が可能な中において、未来を創っていくことができる社会を創る」としている。

激変するIT業界で長年、働く社員を癒やし、リフレッシュさせてきた日本オラクルの社員犬。「働き方改革」と全く無関係ではないが、社員犬キャンディが”癒やしキャラ”としてだけでなく、その知名度を大いに活かしながら可能な限り役割を多様化させていきたいとの声があがっている。

日本オラクルは創業して30年以上が経ち、その大部分で続く社員犬制度。積み重ねてきた“伝統”を途絶えさせない構想を、日本オラクルで同制度を担当する高橋秀夫に聞いてみた。

社会貢献を推進するアンバサダーに

高橋は社員犬キャンディがもっとも生産性が上がる役割として、「社内外における啓発のアンバサダー」を真っ先に挙げる。高橋は日本オラクルのファシリティの担当者として、例えば昨年10月にオラクル青山センターにオープンしたカフェテリアの管理・運用も担当している。カフェのメニューから社員の利用方法まで広範に担当するなかで、募金活動による社会貢献への取り組みにも関わっている。「6月からカフェのドリンクコーナーで“マイカップ”を持参すると10円が寄付される仕組みを導入しています。紙カップを使う代わりにマイカップを持っていくと、1杯につき10円が子ども食堂に寄付されます」と説明する。日本オラクルが協力するNPO法人が運営する2つの子ども食堂に寄付され、1食が約300円であるため、30回寄付すると子どもに1食をプレゼントすることとなる。

高橋曰く、「マイカップの洗浄が面倒なのも原因かもしれない」と指摘しつつも、この取り組みは社内向けにメールのみで告知されており、「浸透していない」とみている。そこでキャンディの新たな役割を提案する。「キャンディのクリーンなイメージは社会貢献の啓発に向いていると思います。毎週水曜日に社内フロアに出社する際、同伴者が看板などを掲げて一緒に告知してくれると効果的」と考えている。「CO2削減の取り組みとして、冷房温度を引き上げ、節電を促す取り組みへの理解促進にも、キャンディが一役買ってくれるのでは」とも語る。英国原産のオールドイングリッシュシープドッグであるキャンディは人間以上に、猛暑の日本の夏には堪えているかもしれないが・・・。

キャンディが社会貢献を推進する役割はこれがはじめてではない。実は2014年から日本赤十字社から正式に「献血アンバサダー」に任命されている。日本オラクルの本社が所在するオラクル青山センターでは、年に2回程度、「献血デー」を開催している。今年7月に開催した回で既に17回目となる。ここ数年、「献血デー」の前の週にビルの2階ロビーで、献血推進キャラクター「けんけつちゃん」と一緒に開催告知を行っている。高橋は、「回を重ねるごとに、献血への参加者が増えており、町内会の近隣住民の方も多くいらしている。キャンディの存在が大きく寄与したのでは」とその成功体験を語った。

献血推進キャラクター「けんけつちゃん」と一緒に、オラクル青山センターで「献血デー」を告知するキャンディ

日本オラクルは、社員にとって「働きがいのある会社」に勤務しているという誇りをもってもらうため様々な取り組みを行っている。カフェテリアの新設やテレワークの推進、法改正に伴う育児・介護の休業取得の柔軟性拡充に加え、自転車通勤の運用開始、ドレスコードの廃止など社内規定を改定している。これらの施策は、多様化する社員の働き方に理解を示し、より生産性の高い仕事に集中してもらうことを意図しているが、この目的を遂行する上で社員の意見を聞く際にキャンディが果たせる役割があるのではと、高橋は語る。「キャンディの存在によって、不思議なひらめきを感じさせる『アハ!体験』ができる。働き方改革への意見を述べるミーティングに少しでも参加すると活発な意見が出るのでは」とその役割に期待する。

「インスタ映え」する画像を毎週水曜日に配信

キャンディ含め、過去の社員犬も日本オラクルの社屋にとどまらず、お客様のオフィスや地方に「出張」するなど活躍の場に事欠かなかった。しかし昨今は、以前に比べ、社外イベントやオラクルのニュースレターへの特集企画への登場は減ってきている。ある意味、社員犬の存在が社外にも定着してきたことの表れでもあるが、キャンディのファンにとってはソーシャルメディアによる定期的な情報発信によって触れる機会が増えたからかもしれない。

キャンディのソーシャルメディア活用は、ツイッターを2010年、フェースブックを2011年に開始、2016年にはインスタグラムもはじめている。すべてのチャネルを合わせるとファンの数は約6,000を超える。毎週水曜日、キャンディが出社するタイミングで撮影される写真をこれらのチャネルを通じて配信している。

キャンディと直接触れ合う機会を減らしているわけでなく、今後は、前述したとおり日本オラクルと近隣社会やコミュニティとの絆を深めるお仕事へと活躍の場を広げることになるだろう。四半世紀以上を経て、日本オラクルの企業文化として根付いた社員犬制度。新たな役割を担うことで、今後も愛され続ける存在としてさらなる飛躍に目が離せない。