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日本オラクル特集記事

オラクル本社内に4,300万米ドルを投じたデザイン思考の公立高校が開校

オラクル・コーポレーション
ジェフ・エリクソン

米国現地時間1月9日、オラクルを象徴する青いビル群とサンフランシスコ湾の入り江に挟まれた64,000平方フィートの敷地に、新しい教育施設Design Tech School(d.tech)が開校した。同日、この開校を記念して、Oracle Education Foundationの理事長として、新校舎の建設に尽力してきたオラクルCEOのサフラ・キャッツ(Safra Catz)によるオープニングセレモニーが行われた。


カリフォルニア州レッドウッドシティのオラクル本社内でのDesign Tech School オープニングセレモニーで挨拶するオラクル CEOサフラ・キャッツ

キャッツは、生徒や保護者、オラクル従業員など集まった大勢の観衆に向け、「私は今、言葉に表せないほど誇らしく感じています」と感情を露わにした。

また4,300万米ドルを投じた光り輝く校舎を示しながら、「これは壮大で重要なコラボレーションです」と述べた。間もなく新学期が始まり、550名の生徒と40名のスタッフがこの施設を利用する。

同校は創設から4年目にしてようやく、LEED*認証取得済みの最先端の校舎に落ち着くことになる。最上級生は、地元ミルズ高校の一画や、かつて自動車修理工場であったサンマテオ郡教育管理事務所などを移動してきた。新校舎は、「私たち全員がこの素晴らしい試みに対して捧げる、リソース、アイディア、意欲、感動の証しです」とキャッツは述べている。

*米国グリーンビルディング協会(US Green Building Council)が開発と運用を行う、建物と敷地利用についての環境性能評価システム

d.techのエグゼクティブディレクターであるケン・モンゴメリー(Ken Montgomery)氏も、この点に同意し、コメントしている。「私たちがこの素晴らしい贈り物を受け取ることができるのは、極めて多くの人々が妥協なく働いてくれたおかげです」

デザイン思考そして実践のために

d.techは、校舎そのものが特別認可を受けたカリキュラムを反映し、デザイン思考とプロジェクト指向のチームワークを取り入れている。

施設の内装や備品は、生徒や教師が活動に合わせてその都度、教室の配置を変えられるよう設計されている。完全な静寂が確保されたスペースや、自由に発言しやすいスペースなど、音響面でもさまざまな空間が用意されているのだ。

この学校は、将来のクリエイティブな技術系人材を育成するモデル校であり、その中心に位置するのが2階建ての工作・プロトタイピング用スペースと製作ラボである。ガレージから始まった多くのシリコンバレー企業や、2015年以降にd.techが間借りしてきた産業スペースへの敬意を表し、「Design Realization Garage:DRG(デザインを実現するためのガレージ)」と呼ばれている。

DRGの1階には、作業台、万力、帯鋸、ミシン、レーザーカッターなどの典型的な製作工具が揃えられ、2階にはデジタルプロトタイピングのためのコンピューター、3Dプリンター、電子機器などが揃えられている。大型のエレベーターを設置し、プロジェクトのさまざまな生産段階で2つのフロアを自由に行き来できるようにしている。

d.techの目標は、すべての生徒が自らの独創的な目的のためにDRGを活用できるようにすることである。たとえばある生徒は、幾何学の授業で出題された複雑な問題の解答を導くため、レーザーカッターを使用して、幾何学を視覚的に表現しており、他にもさまざまな歴史上の出来事を描いたキルトを製作した生徒もいる。

インターセッション休暇

d.techはカリフォルニア州の公立高校と同じカリキュラム基準に従っており、同州在住で高校学齢であれば誰でも出願できる。

主要クラスのほか、d.techの授業日程は4回の「インターセッション」を中心に構成されている。インターセッションとは、「生徒が好奇心や情熱を注ぐ題材を探究するために、通常の学習課題をいったん休止」する期間であると、Oracle Education FoundationおよびOracle Giving/Oracle Volunteersプログラムのエグゼクティブディレクターであるコーリーン・キャシティ(Colleen Cassity)は説明する。

生徒はインターセッション期間中、非営利団体、企業、その他地域のプロフェッショナルによる指導の下、幅広い題材を探究する。キャシティは次のように述べている。「これはd.techの最も素晴らしい点の1つです。d.techでは地域のコミュニティを学生の教育経験の中に招き入れ、学生はオラクルの従業員からはテクノロジーを、大手金融サービス企業の従業員からは金融リテラシーを、そしてThe BoneyardやBon Appétit Management Co.などからは料理のスキルを学ぶことができます」

たとえば、Oracle Education Foundationのスタッフやオラクルのボランティアは、学生がウェアラブルテクノロジーやIoTソリューション、3Dデザイン、ゲームなどのプロトタイプを設計、構築、コーディング、テストできるよう支援する。「こうしたクラスにより、生徒にデザイン思考を経験させることができます。これこそが、Oracle Education Foundationとd.techを最初に引き合わせた主な理由の1つです。私たちは皆、デザイン思考者なのです」(キャシティ)

キャシティによると、これまでのところ132名のオラクルのボランティアが、同校のために6,400時間以上もの支援を行っている。

オラクルは、施設や従業員のボランティア機会の提供を行うが、同校のカリキュラムやスタッフの配属などに発言することはない。


オラクル本社内のDesign Tech High School新校舎に入る列に並ぶ、生徒、保護者、オラクル従業員

オラクルの従業員は最近、駐車場や生徒の送迎、共用施設に関する詳細メールを受け取っている。学校スタッフは、オラクルの従業員と同じようにオラクルのカフェやジムを利用できる。公立高校の教師が優秀な技術者と同じ設備を利用できるということは、d.techが優秀な人材を呼び込み、確保するために役立つだろう。生徒は、d.techのスタッフかオラクル従業員が伴う場合にのみカフェを利用できる。ジムは、バスケットボールコートのみ生徒は利用でき、d.techのバスケットボールチームの練習とホームゲームが可能になっている。オラクル従業員は、ボランティアなど承認済みの活動に関してのみ、d.techの校舎を訪問できることになっている。

今後に向けて

d.techのエグゼクティブディレクターであるモンゴメリー氏は、今後の展望を次のように語っている。「サフラ氏のビジョンと、目の前にある善意ある行動をするという理念によって、私たちは素晴らしい機会を手にすることができました。私はこの建物に入る人々にも、目の前にある善意ある行動をしてほしいと望んでいます。ここは、一見不可能なことを実現できる場所になるでしょう。この建物は、その可能性と現実を物理的に示し、日々思い出させてくれます」

本記事はForbes.com OracleVoiceの以下の記事を抄訳しています:
Innovative Design Tech High School Opens Its Home On Oracle Campus