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日本オラクル 広報室
石山和美
現在の大学3年生が主に対象となる2019年度卒向けの採用活動が3月1日から解禁になった。好業績、労働力不足などを背景に、企業の採用意欲が高まる一方、学生も自身が志望する会社への入社を目指し、数カ月の挑戦が続く。
日本オラクルでは、1992年にはじめて新卒17名を採用して以来、毎年採用を続け、2018年4月1日に入社する新卒社員は第26期生となる。昨年4月には21名が入社、そのうち3割以上が現在、技術知識を要するコンサルティングサービス部門でのキャリアをスタートさせている。技術職では、理系卒業の社員の割合が高くなりがちなのだが、最近では文系卒業の社員も数多くチャレンジしている。今回は、コンサルティングサービス部門で活躍する理系、文系のバックグラウンドを持つ若手社員にインタビューし、彼らの就職活動から現在の仕事までを語ってもらった。
(撮影:日本オラクル)
充実した新卒研修で文系でも基礎がしっかり身につけられる
――大学ではどのようなことを学びましたか。
橋本 大学時代はシステム情報工学専攻で、信号処理やコンピュータアーキテクチャなどについて学んでいました。大学院は電子情報学専攻で、研究していたのは機械学習を用いた自動車の自動運転技術です。専攻を決める大学2年生頃からプログラミングなどが面白いと思うようになり、そこからITの世界に踏み込みました。
今井 私はアメリカの大学に4年間通っていて、ビジネス学部でマーケティングを専攻していました。マーケティングは人の気持ちや感性が大きく影響する分野であり、また時代によっても考え方は変わっていきます。そういった点に面白さを感じ、マーケティングを学びたいと思いました。
――日本オラクルに入社を決めた理由について教えてください。
橋本 学生時代に便利なクラウドサービスが続々と登場し、クラウドのポテンシャルをすごく感じるようになりました。オラクルのことはデータベースやJavaで知っていましたが、さらにクラウドにも力を入れているということで注目したことが入社のきっかけになりました。また、オラクルのように高い技術力を持つ企業で働き、力を付けたいと考えたことも大きな理由です。
今井 統計ソフトウェアを使ったデータ分析などを行う、コンサルティングの模擬プロジェクトが大学の授業であったのですが、それがすごく印象に残っていたんですね。それでデータ分析のスキルを持ちたいと思ったことが日本オラクルを選んだ理由の1つです。また日本オラクルでは、クラウド事業を本格展開し、トップベンダーになることを目指しています。その目標に貢献し、達成の瞬間を味わいたいと思ったことも日本オラクルを選んだ理由です。
――今井さんは文系だったわけですが、日本オラクルに入社する前に不安を覚えることはありませんでしたか。
今井 やっぱり不安はありました。そもそも面接まで日本オラクルの社員の方と話したこともなく、会社の雰囲気も分からなかったんです。ただ新卒コンサルタント向けに、外部向けに教育、資格認定トレーニングを提供しているOracle Universityという教育部門による技術研修が4ヵ月半あり、その研修の中でみっちり鍛えてもらいました。こういった教育のための基盤もオラクルにはあるので、これから入社してくる文系の方々も安心してほしいですね。
――日本オラクルでコンサルタントとして働く上で、理系や文系といったバックグラウンドの違いは大きく影響するものでしょうか。
橋本 もちろんプログラミングやコンピュータアーキテクチャについて学んだ経験は活かせます。ただ特にコンサルティングの領域では論理的思考が重要で、それは文系や理系にかかわらず、学問に真面目に取り組んでいれば養われるものだと考えています。またコンサルティングはお客様とのコミュニケーションが多いのですが、それはむしろ文系の人たちのほうが得意だという傾向はあります。技術面は、情報系のバックグラウンドを持っていなかった新卒入社同期たちが今や第一線で活躍しているように、入社後でも十分にキャッチアップできます。
個々の興味や強みを汲み取って仕事を任せてもらえる職場
――現状の業務内容について伺えますか。
橋本 コンサルタントの仕事の幅は広いのですが、お客さまからご要望や要件を伺い、それに対してどのようにアプローチするのか、ソリューションを考えていきます。また私たちが扱っているオラクルアプリケーションの使い方は一通りではなく、設定次第でさまざまなお客様の要件に適用することができます。そのポテンシャルを生かすも殺すもコンサルタント次第であり、やりがいのある仕事だと感じています。
今井 コンサルタントとして働く上では、お客さまの目線で仕事をすることが大切です。コンサルタントやエンジニアが気になる部分と、お客さまが気にされる部分では差異がありますが、どうしても最初は自分の目線で考えてしまうんですよね。実際、ある業務で資料を作っているとき、先輩社員に「ここはお客さまが気にされるところではない」といった指摘を受けたんです。そのときに、自分目線ではなくお客さま目線で仕事をしなきゃいけないと気づき、改めて難しさややりがいを感じました。
――コンサルタントとして働いている中で、印象に残った出来事を教えてください。
今井 実際にコンサルタントとして働く前は、お客さまに知識やノウハウを提供する仕事で、ファクトベースでこちらの話を一方的に伝えるといった印象がありました。ただお客さまを訪問したとき、先輩コンサルタントの方々はお客様の使われている言葉に合わせて説明の仕方を工夫されていて、お客様との会話の中で自然に適応していく姿は理想的だなと思いました。そのようにして、より分かりやすい形で解決策を提示されているのはすごく印象的でしたし、またコンサルタントという仕事のイメージも変わりました。
橋本 あるプロジェクトでOracle ERP Cloudを広範囲に導入することになり、その中で日本において初導入となるモジュール・機能を担当したことが印象に残っています。社内にも十分にナレッジがないという状況の中で、製品の調査や検証を行いつつ、お客さまの要件などを丁寧にヒアリングし、最終的にソリューションとして提供することができました。
――チームの雰囲気はどうですか。
橋本 明るくオープンなチームで、私たち若手もしっかりマネジャーや先輩が見てくれています。その上で、それぞれの興味や得手・不得手を汲み取って仕事を割り振ってもらえるので、やりたいことができているという実感があります。また年次に関係なくみんなで仕事をしていて、最近では先輩から質問を受けることもあります。そうやって信頼してもらえているのはすごく嬉しいですね。
今井 ナレッジの共有も活発で、個人の成長だけではなく、チームとしてパワーアップすることを考えている方ばかりだなという印象で、すごく居心地のいいチームです。
橋本 確かにナレッジの共有には力を入れていますね。プロジェクトが増えてサイクルも早くなっているので、積極的に情報を共有して効率的に仕事を進めようという空気はあります。
コンサルタントとして活躍するためにこれからも学び続ける
――今後、自分自身を成長させるためにどのようなことに取り組んでいきたいですか。
橋本 私たちのコンサルティング業務では、製品に対する知識だけでなく、お客様の業務に対する深い理解も求められます。現状では自分の興味が製品に寄っているのですが、今後はコンサルタントとして成長するために業務知識も積極的に吸収していきたいですね。直近では簿記を受験したのですが、そのとき学んだ内容が現場でのお客様の言葉を理解するのにとても活きていて、業務知識の重要性を感じています。
今井 私自身は担当しているOracle ERP Cloudについての知識を深めつつ、また現在担当している領域である会計についての勉強も進めていくことが直近の目標になっています。将来的には、アメリカの大学で学んだバックグラウンドを活かし、グローバルの事例を日本に、また日本の事例をグローバルに展開するといった仕事に係わりたいと思っています。
――就職活動に取り組んでいる学生の方々にアドバイスがあればお願いします。
橋本 まず自分は何に興味があるのかを掘り下げてほしいですね。その上で、企業研究をしたり、職種についての理解を深めたりしていけばよいのではないでしょうか。私自身、今はコンサルタントの仕事を楽しんでいますが、入社前はもっとエンジニア的な仕事をイメージしていて、若干ギャップがあったんです。そういうギャップが生まれないように、希望する仕事の内容について学んだり、あるいはOB訪問で先輩社員に話しを聞いたりしてみてください。
今井 企業分析や業界分析はみなさんされていると思いますが、自己分析ができていないことが多いのかなと感じています。特にオラクルでは、マネジャーがそれぞれの興味や強みを見て仕事を振り分ける文化があるので、自分がなにをしたいかが明確であれば、より活躍できるのではないでしょうか。また、これはオラクルに限らずですが、自分の興味の範囲にある製品やサービスを1つ見つけて、それについてしっかり勉強し、その仕事に自分がどう係わりたいかを考えるのもよいと思います。
*上記インタビュー記事は、個人の経験に基づく感想によるものです。