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日本オラクル特集記事

スタートアップ企業がオラクルを求める理由
~ 将来のFacebookを発掘するために

オラクル・コーポレーション
レジー・ブラッドフォード

オラクルは2016年4月に「Oracle Startup Cloud Accelerator」という、起業間もないテクノロジー企業をサポートするプログラムをインドのバンガロールで開始した。このたび、このプログラムを世界7都市(インドのデリーとムンバイ、英国のブリストル、パリ、シンガポール、イスラエルのテルアビブ)でも展開することを発表した。

6カ月に及ぶこのプログラムでは、最新設備を備えた専用ワークスペース、財務や人事、製品管理などの分野でオラクルのエキスパートや外部の専門家による指導やアドバイス、オラクルのクラウドサービスの利用(将来性が見込まれる企業には2年半まで延長して提供)など、スタートアップ企業にさまざまな恩恵が提供される。また、このプログラムに参加する企業をオラクルの顧客やパートナーに紹介するほか、地域の金融機関との間も取り持つ。

IT業界で成功するインサイトを提供

このプログラムは先ずはインドで開始された。わずか数週間で、全くゼロの状態から物理的な基盤、カリキュラム、アドバイザー、Oracle.com上でのウェブサイトの開設などのすべてを、2016年4月の正式スタートまでに整えた。6月には、数百に及ぶ志望者の中から選び抜かれた5社がプログラムへの参加を認められた。今回の5社には、製品や事業展開、目指す目標の点で極めて興味深い企業であった。

オラクルのスタートアップ企業支援プログラムと他のプログラムとの大きな違いは、このプログラムがマーケティングや営業目的ではなく、製品開発担当部門が主導していることだ。参加企業が世界中のオラクルの研究開発部門に所属する上級社員と接して、IT業界で活かせるインサイトを提供できるようにしたいと考えている。さらに、参加企業の製品がオラクル製品を補完する性質を持っていれば、オラクル製品と合わせて市場で展開していくことも考えられる。

別の違いは、いかなる参加企業に対しても投資や株式の取得など直接的な金銭の提供を行わないという点だ。その代わりに設備やサポート、専門的なノウハウ、助言のほか、オラクルのクラウドサービスを提供し、スタートアップ企業が会社としての機能や能力を整えていく上で大きくステップアップできるように支援する。

英国ブリストルで「Oracle Startup Cloud Accelerator」について説明するオラクルの製品開発担当シニア・バイスプレジデント、レジー・ブラッドフォード。オラクルはスタートアップ企業や開発者にとって馴染み深い会社であり、共に事業を行うパートナーを目指す

オラクルのクラウドを補完する事業を支援

オラクルにとってもこのプログラムは、自社のテクノロジーを普及させ、自社ブランドを進化させるというメリットがある。若い世代の起業家が企業向けテクノロジーを検討する際、ほとんどの場合、AWS、MongoDBあるいはオープンソース製品が選択肢として挙がる。オラクルの製品をすぐに思い浮かべることはない、自分たちには手が届かないと思うからだろう。

しかし、クラウドによってそうした図式は書き換えられ、高度なテクノロジーが以前よりずっと手ごろな価格で使えるようになった。高い志を抱いた若き起業家たちに、業務アプリケーションから開発プラットフォーム、インフラまで全てを揃えたオラクルのクラウドサービスがいつでも利用できるようにしたのだ。

さらにオラクルにとっては、自社のクラウドサービスが将来にわたって受け入れられるかどうかを検証できるというメリットもある。オラクルは早くからSaaSを中心に、自社製品を補完できる企業を積極的に探し、例えば、バンガロールから今回プログラムに参加するTYDYは、オラクルの従業員採用サービス「Taleo」とバックエンドの社内人事システムとのプロセスを最適化するために役立つアプリを開発した。また、もう1つの参加企業Riot Solutionsは、睡眠時の呼吸パターンを監視するデバイスを開発しており、開発にあたってはこのデバイスにオラクルのテクノロジーを利用する方法を見つけるために、インドにあるオラクルのInternet of Things(IoT)部門の責任者と協力している。

オラクルは昨年、米国マサチューセッツ工科大学スローン経営学大学院に委託して、スタートアップ企業の環境において、オラクルが最大限に成果を上げるためにどのようなことが可能かという点に着目した調査研究プロジェクトを実施した。その研究により、参加者にとって有益な技術的後押しとなるために必要な要因が明確になり、オラクルはそれら全て真摯に受けとめたのである。

1. 地域密着: オラクルはインド国内で21年に渡って事業を展開しており、営業やサポート担当社員は現地市場に精通している。また、過去数年間でオラクルは大学、政府機関、金融業界をはじめとする地元のビジネスコミュニティでの影響力拡大を図っている。
2. グローバル: オラクルの業界標準テクノロジーは世界中どこでも利用できる。
3. 可用性: オラクルはプログラムの参加企業に対して、それぞれの該当分野について豊富な知識を持ち、進んで時間を割いて自らの専門的ノウハウを共有することができるメンターを提供できるようにしている。
4. 透明性: オラクルのエキスパートは成功だけでなく失敗も含めて、これまでの経験から学んできたベストプラクティスを共有している。
5. 関与: オラクルはイノベーションを促進して、そのメリットを活用。今回のプログラムでオラクルは”スライドウェア”、つまり概念レベルの企業ではなく、すでに概念を実証した企業を求めている。こうした企業の成功こそがオラクルの成功だ。

未来のFacebookを見逃さない

今、起業意識がかつてないほどの高まりを見せている。しかし現在のスタートアップブームは1980年代後半にITバブルを引き起こした企業に比べて、しっかりとした基盤の上に成り立っている。クラウドサービスのおかげで、スタートアップ企業はかつてのように数百万ドルもの資金がなくても、数千ドル規模で事業を立ち上げることができる。そして既存企業の意思決定者は、以前より積極的に新興企業が提供する革新的でコスト効率の高い製品やサービスを試行錯誤するようになった。

だからこそ、オラクルがそうしたダイナミックなスタートアップ企業のエコシステムの中で重要な役割を果たすことに意味がある。ビジネスのテクノロジー利用が人工知能(AI)やInternet of Things(IoT)といった領域にまで広がる中で、常に時代の先端にあり続けるために、オラクルにとっては特に、明日のFacebookの出現を見逃すわけにはいかないのだ。

オラクルには全世界に42万社の顧客企業があり、スタートアップ企業向けのこうしたプログラムを提供するためのしっかりした体制が整っている。プログラムのスタート初日からオラクルがシナリオをまとめ、随時編集・更新されるドキュメントの作成に取り掛かっている背景には、こうした資料を基に新たなスタートアップ企業を支援する原動力を養い、将来的にはこのプログラムを世界各国に広げて行こうと考えているためだ。

40年前には、オラクルもスタートアップ企業としてさまざまな苦労を味わってきた。そして今、そうした経験を形にして、次代の新たなテクノロジーイノベーター達のために役立てることができるのである。

本記事はForbes.com OracleVoiceの以下の記事を抄訳しています:
http://www.forbes.com/sites/oracle/2017/01/24/why-startups-need-oracle-and-vice-versa/