データベースのパフォーマンス管理は、データベースのパフォーマンスを簡単かつ事前に最適化するのに役立ちます。パフォーマンスの問題を検出し、SQLを自動的にチューニングし、本番システムの変更の影響を評価するために、独自の検索、修正、検証アプローチを使用します。
アプリケーション・ワークフローを最大100%組み込む機能により、テストを自動化する方法をご紹介します。実績あるベストプラクティスを使用して、テスト作業を減らし、アップグレード後の緊急対応を回避します。
コモディティ・ハードウェア、オンプレミスまたはクラウドのExadata、Oracle Autonomous Database、Base Databaseなどの新しいプラットフォームに、データベースを確実に移行します。Oracleの組込みの専門知識を使用して、データベースの対応状況に関する推奨事項を取得します。
SQLチューニング・ツールセットを使用して、先行的および受動的なパフォーマンス・チューニングを行うユースケースを実現する方法とタイミングをご紹介します。ツールセットには、SQLチューニング・アドバイザ、SQLプロファイル、自動SQLチューニング、リアルタイムSQLモニタリング、ワークロード分析などの機能が含まれています。
データベースのパフォーマンス管理機能はOracle Databaseに組み込まれており、Oracle Database環境のパフォーマンスを管理するための包括的でコスト効果が高く使いやすいソリューションを提供します。また、Oracle Diagnostics PackとOracle Tuning Packは、企業全体のパフォーマンスと可用性のレポート、一元化されたパフォーマンス・リポジトリ、自動アドバイザリ、および価値のあるシステム間パフォーマンス集計を提供し、大規模なデータベース・セットを管理する作業を大幅に簡素化します。
リアルタイムSQLモニタリング、自動診断モニター(ADDM)、Automatic Workload Repository(AWR)などのDiagnostics Pack機能を使用して、パフォーマンスの問題を検出します。SQLチューニング・アドバイザや自動SQLチューニングなどのツールセットを使用して問題を修正します。SQLパフォーマンス・アナライザ、Database Replay、ワークロード分析などのReal Application Testing機能を使用して変更を検証します。
自動SQLチューニングは、最適に実行されていないSQL文を識別し、自動的にチューニングします。SQLチューニング・アドバイザを使用すると、DBAは問題のSQLを調査し、診断フェーズ中に特定された包括的なSQLチューニング推奨事項を取得できます。これにより、DBAはリアルタイムおよび履歴のパフォーマンス・データを使用して代替実行計画を特定できます。
ADDMスポットライトは、パフォーマンス分析のために特定の期間における各ADDMタスク実行の結果と推奨事項を集計します。これにより、問題を修正するための推奨事項が提供され、ユーザーが次のことを実行するのに役立ちます。
リアルタイムSQLモニタリングでは、Oracle Database内でのSQL文の実行に関する詳細情報が提供されます。追加のステップは不要で、パフォーマンスのオーバーヘッドはありません。さらに、DBA、アプリケーション開発者およびDevOpsエンジニアは、次のユースケースに利用できます。
データベースのアップグレード時や移行時には、パフォーマンスの低下や低速化が発生し、そのようなアクティビティのテスト・フェーズが延長される可能性があります。Real Application Testingでは、最小限の労力で、容量計画、移行、パフォーマンス評価などのプロセス全体を効率化できます。まず移行プランナを使用して必要なリソースを特定し、移行ワークベンチで最適な移行ソリューションを特定してから、ワークロードを取得し、データベースをクローニングします。
そのうえで、テストを開始します。
このアプローチは、ハードウェアまたはソフトウェアによるパフォーマンスの低下から生じる予期しないリスクを最小限に抑え、アップグレード後の緊急対応を削減します。
月曜日の朝に出社して、すぐに満足度の低いユーザーに遭遇するシナリオを考えてみましょう。週末に変更はありませんでしたが、アプリケーションのパフォーマンスには問題が発生しています。この場合、ワークロード分析が根本原因の特定に役立ちます。最初にしておくべきことは、データベースが期待どおりに動作しているときに、ワークロードからSQLチューニング・セットを作成することです。これがワークロードのベースラインになります。パフォーマンスの問題が発生したら、新しいSQLチューニング・セットを作成して分析を開始します。これで、ワークロード分析を使用してベースラインを現在のワークロードと比較できます。
データベースで実行される次のような文の詳細を確認できます。
次のステップでは、SQLチューニング・アドバイザを起動して、新しい文およびパフォーマンスが低下した文をチューニングします。このプロセスは、定期的に完全に自動化して結果を取得でき、Enterprise Managerデータベース・ホームページに表示されます。
移行ワークベンチには、物理/論理およびオフラインのワークフロー・オプションがあり、インラインでのバージョンアップが可能です。ワークフローは、グラフィカル・ユーザー・エクスペリエンス、コマンドライン・インタフェースおよびREST APIを使用して管理できます。クラウド移行前アドバイザがワークフローに組み込まれています。
移行ワークベンチには、Oracle Databaseを移行するための2つの移行オプションがあります。
1. 論理または物理移行方法を使用するトランスポータブル表領域(TTS)
2.データ・ポンプによる論理移行方法
移行ワークベンチを使用してデータベースを移行する利点は次のとおりです。
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