SAPのユーザー・コミュニティ・マガジンであるe3zineは、主要な業界アナリストとのインタビュー記事を掲載しました。同記事「コンポーザビリティ — 絶え間なく変化する世界で短期間で成果を上げる」では、Oracle Fusion Cloud Applications SuiteとSAP S/4HANAの10の大きな違いを紹介しています。以下に概要をまとめました。
コンポーザビリティという考え方は、3つの重要な特徴から構成されています。創造的志向を失わないための「コンポーザブル志向」、柔軟性と回復力を確保するための「コンポーザブル・ビジネス・アーキテクチャ」、そして将来に向けたシステム構成である「コンポーザブル・テクノロジー」です。オラクルのアプリケーション・スイートは、モジュール型で自在な構成が可能です。またコンポーザブルなアーキテクチャなので、他システムと組合せての拡張がシームレスに行えるよう設計されています。これに対し、一部の専門家はSAP S/4HANAはモノリシック型であると述べています。
重要である理由:ビジネスは、テクノロジーの上に成り立っていますが、コンポーザブル(再構成可能)なビジネスを行うためには、テクノロジー自体がコンポーザブルでなければなりません。オラクルは、最新のテクノロジを適切に活用することが重要と考えており、「データドリブン経営」を実現できるよう、データモデル、データ・セキュリティ、データに基づくアクションを支援することに注力しています。常に最新であるために、Oracle Fusion Cloud Applicationsは、真のSaaS(Software-as-a-Service)型ソリューションとして提供されています。
オラクルのソリューションは、私たちが確認した中で、共通のプラットフォーム上にある最も包括的で最新のエンタープライズ・アプリケーションのスイートであることが実証されています。このソリューションのおかげで、私たちは技術的なことに時間をかけずに、ビジネスに集中することができています。これこそが、当社が求めていたものでしたTTX、CIO、Bruce Schinelli氏
従来のビジネスの考え方では、変化をリスクとして捉えますが、ビジネス・コンポーザブル志向では、変化を読み、イノベーションを起こすことでビジネスを継続させます。コンポーザビリティの高い企業のCIOは、需要予測から財務モデルに至るまで、ビジネス状況が常に変化するものと捉えています。そのためには、最も現場に近いチームが対応でき、なおかつ、状況に応じて柔軟に再編成できるようにします。
重要である理由:ビジネス・コンポーザビリティは、変化に対する対抗手段となります。コンポーザビリティが高い企業のCIOの63%は、過去1年間に同業他社や競合他社と比較して優れた業績を達成したことを報告しました。膨大な量のデータを活用できる企業は、特に世界がパンデミックやその他の破壊的な市場の課題から回復する中で、弾力的かつ高い機動力を発揮し、イノベーションを起こせることが証明されています。Oracle Cloud Infrastructure(OCI)は、次世代機能を統合したデジタルビジネスプラットフォームです。エンドツーエンドのオーケストレーションを容易に実行でき、価値を高めることができます。このようなデジタルビジネスプラットフォームは、人工知能(AI)、機械学習(ML)モノのインターネット(IoT)ブロックチェーン、新しいユーザー・エクスペリエンスなど、最新のテクノロジによって企業のイノベーションを支援します。また、アップデートによる新機能の利用可否は選択できるので、アップデートの影響を受けることなく、クラウド・アプリケーションの拡張や独自のクラウド・アプリケーションを構築することもできます。
Oracle Cloudの継続的なアップデートに対する、我々の方針は「採用と適応」、つまり新しい課題に対応するために新機能を受け入れ、我々のプロセスをそれに適応させます。このソリューションは非常に強力ですScottish Water、設備投資財務マネージャー、Peter Haddow氏
オラクルには統合データ・モデルがあります。つまり、すべてのデータが一つの定義に基づき一箇所に集まっていることを意味します。Oracle Fusion Applicationsでは、顧客、従業員、製品、サプライヤーなどのマスターデータを一度定義するだけです。どの業務領域もどのモジュールも、常に同じ定義のこのマスターデータを使用します。SAP S/4HANAではそうはいきません。
重要である理由:シングル・データ・モデルは単なるIT機能を指すのではなく、実際にエンドユーザーを支援するものです。ユーザーがレポート作成や分析を行う際は、同一に定義された「顧客」「従業員」「製品」「サプライヤー」のなかから選択します。これにより、常に同一の定義を使ってレポートまたは分析が行えます。とても合理的なことですが、このレベルの一貫性を実現できるのは、ゼロから設計および構築されたSaaSのみです。そこがSAPとの違いです。SuccessFactors、Ariba、Concur、FieldglassなどのSAPソリューションは、それぞれが独自のデータ・モデルを持つ別製品であり、SAP S/4HANAの一部ではありません。
ArcelorMittal社は、Oracle Cloud HCMスイートに切り替えました。IT部門の支援を受けずに、採用、オンボーディング、コンピテンス管理、教育、後継者育成計画、パフォーマンス管理、戦略的な要員計画を実行できる、包括的かつ直感的な全社規模のソリューションを必要としていたためです。
Oracle Cloud HCMに組み込まれている基本機能が、競合製品よりもはるかに優れていました。オラクルは、物事の仕組みを明確に理解していますArcelorMittal、HRエクセレンス・プログラム、Koen Mols氏
Oracle Fusion Applicationsは、四半期ごとにアップデートされ、ソフトウェアの改善、イノベーション、機能、テクノロジ(AI、ML、チャットボット、デジタル・アシスタントなど)の提供が行われます。クラウド・アプリケーションだけでなく、基盤となるプラットフォームも四半期ごとにアップデートされます。Oracle Fusion ApplicationsはOCIで実行されるため、四半期ごとのアプリケーションのアップデートには、OCIプラットフォームも同期してアップデートされます。
もし、アプリケーションとITインフラが別の会社のものをそれぞれ利用する場合、新しいイノベーションの導入とアップデートが難しくなります。これは、依存関係にあるシステムが、2つのテクノロジー・スタックに依存するためです。このエンタープライズ・アプリケーションとインフラストラクチャ、2つのテクノロジー・スタックを常に更新し、同期させることは、両方を1つのベンダーで行う場合よりも、2つのベンダーの異なるテクノロジー・スタックを用いる場合の方が必ず複雑になります。重要である理由:ボストン コンサルティング グループの調査によると、過去14年間で最も革新的な企業は、株主利益率で市場全体を5.6%上回っています。イノベーションは、何よりも、ビジネスの成功にとって真の原動力となるものであり、大きな利益をもたらすものです。クラウド・テクノロジーは、企業が新市場、新製品および新しいビジネス手法を見つける促進剤の役割を果たします。
顧客事例:Schneider Electricには、導入時および導入後のベンダーからのサポートを世界規模で受けられる、グローバル規模で稼働するツールが必要でした。そこで、Schneider Electricは、SAP ERPを使っていますが、Oracle Fusion Cloud HCMを選択しました。
伝統的な業界のビジネスは、比較的安定した市場であり、変化が緩やかで予測可能な時代の中で繁栄してきました。当時、ビジネスの変化要因は、顧客需要や財務モデルの変化に基づくものでした。この時期は、多くの企業がSAPを選んでビジネスを展開していました。
それに対して、デジタル時代のビジネスは、常に不確実で絶え間ない変化に直面しています。デジタル時代の企業は、適応力を重視し最適化する必要があります。新しい製品やテクノロジー、イノベーション、ガバナンス、従業員エクスペリエンスとカスタマー・エクスペリエンス、ソーシャル・メディアを使った消費者動向の理解など、あらゆるところから変化が生じることを想定し対応しています。
重要である理由:現代の企業は、変化の激しい環境下で、効率性を高め、ブレイクスルーを実現し、競争力を維持するために、デジタル・テクノロジーに期待しています。成功している企業は、イノベーションを加速させ、長期にわたってそれを継続させるために、データとプロセスを単一のプラットフォーム上で統合しています。これにより、アイデアの獲得、製品開発、サプライチェーン・プランニング、製造・保守、納品後の顧客サービスなど、バリューチェーン全体が統合されます。
オラクルは、当社の戦略にフィットし、我々の事業計画の実現を支援してくれます。オンプレミスで残しておくアプリケーションもありますが、それをシンプルにするための投資は必要です。オラクルは当社のクラウド戦略を完全にサポートし、テクノロジーをサービスとして提供してくれるため、大きな財務的な利益をもたらします。ドイツ銀行、テクノロジー・データ・イノベーション部門長、Bernd Leukert氏
データは、エクスペリエンス・エコノミーの価値です。データを整理し、そこからインサイトを得て、それを情報源として、(それがどのような経路であれ)カスタマー・ジャーニー全体にわたってコンテキストに基づいた体験を提供する能力は、非常に重要なものです。Fusion Analyticsは、Oracle Cloud Applications向けにあらかじめ構築されたクラウドネイティブな分析アプリケーション・スイートです。LOB(事業部門)に対して意思決定を改善するために必要な、すぐに使用できるインサイトを提供します。人事や財務、調達、運用の各チームは、組み込み済みの機械学習(ML)と、Oracle Cloud Applications以外の外部ソースから得られるデータを追加し、プログラミングすることなく分析機能を強化することができます。優れたユーザー・エクスペリエンスの例として、財務モデリングを使用して、顧客に提供するサブスクリプション・サービスの収益性と価格の弾力性を判断するOracle Subscription Managementがあります。この完全に統合されたクラウドベースのシステムにより、契約、請求および収益の管理が効率化されます。セルフサービス機能により、顧客は自身でサブスクリプション契約を管理できます。一方、SAPでは、異なるデータ・モデルと異なるユーザー・エクスペリエンスを備えた個別のモジュールが提供されています。
重要である理由:エクスペリエンス・エコノミーでの成功には、ビジネスの中核にデータを据えるパートナーが必要です。オラクルは40年以上にわたり、顧客にとって最も重要なデータをセキュアに管理し、データに基づいてアクションできるよう、世界中のお客様を支援してきました。オラクルでは、エンタープライズ・グレードのカスタマーインテリジェンス・プラットフォームをポイントソリューションと捉えず、大規模なデータ管理に関する専門性を提供するものと捉えています。オラクルでは、エンタープライズ・グレードのカスタマー・インテリジェンス・プラットフォームをポイント・ソリューションと捉えず、大規模なデータ管理に関する専門性を提供するものと捉えています。
ビジネスユーザーは、Oracle Analyticsの直感的に扱えるUIを使ってデータを活用しています。また、想定以上の効果は、ユーザーが異常を発見できるようになったことです。WDがデータの質を向上させるのに役立ちました。その結果、インサイトを強化し、予測を改善することができましたWestern Digital、EPMおよびビジネスインテリジェンス担当シニア・ディレクター、Bill Roy氏
コンポーザビリティは、新しいシステムや新しいパートナーとの迅速な統合をサポートするインフラストラクチャから、アイデアの交換をサポートするデジタル・ワークプレイスの領域に至るまで、テクノロジー・スタック全体に拡張する必要があります。SAPは当初、クラウド市場での成長をSAP Concur、SAP Ariba、SAP SuccessFactorsで獲得するという戦略をとってきました。しかし、業界の専門家は、最もビジネスクリティカルで中核となるERP、製造、サプライチェーン、各業界向けソリューションが、SaaS用に再設計されていないと述べています。SAPの顧客にとって、これらの課題はアーキテクチャの複雑さと統合の問題につながる可能性があり、SAPによるクラウドへの移行の関連コストが予想よりもはるかに高くなる可能性があります。
重要である理由:コネクテッド・エンタープライズ・プランニングにより、リーダーはリアルタイムの情報に迅速に対応し、複数の事業部門からデータを集めることで競合他社に先んじることができます。真の統合には、エンドツーエンドの計画から実行まで、クローズドループなシステムが必要です。オラクルは、サプライチェーン、製造、ロジスティクス、および販売管理システムからの実行トランザクションを統合することができるため、計画担当者が変化に対応し、継続的に長期計画を改善するのに役立ちます。究極的には、状況をより早く捕捉し、より迅速にアクションし、変化に適応できることを目的としています。
[Fusion Applications]は、製品開発から顧客へのフィードバックに至るまでEnd to Endに包括する統合環境です。Workday、SAP、およびSalesforceがOracle Cloudに追いつくためには、より包括的でより統合されたスイートの開発に投資する必要があるでしょうCohu、バイス・プレジデント兼CIO、Craig Halterman氏
企業は、構築/再構築/拡張が可能なコンポーザブル・アプリケーションによって、ビジネスの変化への対応力を高めることのできるポートフォリオに移行する必要があります。オラクルは、ERP、EPM、CRM、HCM、SCM向けにコンポーザブルなパブリック・クラウド・アプリケーション・スイートを提供しています。他のITベンダーは、HCMや財務などの1~2つの業務領域を提供するクラウド・アプリケーションを提供することはできても、オラクルがOracle Fusion Cloud Applicationsで提供しているような包括的な統合ビジネス機能を提供することはできません。
オラクルは、ビジネス中心型のアプリケーションをSaaSで提供することで、複数のオンプレミスシステムをハイブリッドに補完することができます。オラクルのソリューションはスモール・スタートですぐに導入効果を得ることができ、さらに段階的でシームレスにシステムを拡張することができます。
重要である理由:多くの企業がオンプレミス・システムからクラウドに移行しようとしていますが、当然ながら一夜にして移行できるわけではありません。まるごと入れ替える必要もないのです。オラクルのSaaSソリューションは、オンプレミス・システムが稼働している間に並行してシステムを導入することができます。たとえば、経営計画、予算編成、税務報告を行うために、Oracle Cloud Enterprise Performance Management(EPM)をオンプレミスのERPに接続することから始め、準備が整ったタイミングでクラウド・アプリケーションをさらに追加していくことができます。
顧客事例:北東ロンドン(英国)の地方自治体であるウォルサム・フォレスト・ロンドン自治区は、公営住宅や道路工事などの公共サービスを提供し、約3,000人の職員を抱えています。働き方改革によるサービスの向上に挑戦し、老朽化したSAPシステムを置き換えるためにOracle Fusion Cloud ERP、EPM、HCMに移行することを決定しました。この移行により、正確でタイムリーな情報が得られるとともに、より適切なサポートを受けることで、職員のエンゲージメントが高まり、業務効率が向上することが見込まれています。
1990年代に設計されたオンプレミスソリューションは密結合型でした。これらのアプリケーションで提供されるベスト・プラクティスも同様です。オンプレミスのERPは、他のモジュールを使用する前に、まずコア環境を設定する必要があります。そのため、初期環境との依存関係が生じ、最適とは言えない環境になってしまう可能性があります。たとえば、同じオンプレミスERPソフトウェアを全社の事業部門や地域において、複数のシステム環境(インスタンスや会社定義ごとに構築)で運用している企業をよく見かけます。ソフトウェアに組織の定義に対する柔軟性があれば、同じソフトウェアを複数のシステム環境で運用させる必要はないはずです。複数のシステム環境ごとに運用するのは、余分なコストが掛かるだけでなく、セキュリティの脆弱性につながる可能性もあります。シングルインスタンスにしてコストを削減したいと考える企業は、この複数のシステム環境が極めて複雑で無駄があるということに気付くのです。また、SAPの「ベストプラクティス」と言われているものは、SaaS化への対応の遅れにより、デジタルエコノミーへの対応をサポートするために必要な速さでは進化できていないとされています。
重要である理由:専門家は、SAP S/4HANAなどのモノリシックなエンタープライズ・アプリケーションはビジネス・モデルを変更することは、ほとんど不可能だと嘆いています。これは、状況の変化に応じて迅速に対応する必要がある今日のビジネスにとって大きな問題となります。1つの会社内で2つの事業部門を統合する場合でも、新規事業部門を立ち上げる場合でも、事業部門を売却する場合でも、ビジネス・アプリケーションが足かせになるようなことはあってはなりません。
顧客事例:Wolseley(英国を拠点とする配管、暖房、換気関連の配給業者)英国を拠点とする配管、暖房、換気関連の配給業者)は、Oracle Cloud SCMを選びました。オラクルのクラウドベースのアプリケーション・スイートの統合コンポーネントとロードマップが、Wolseleyで顧客サービスをさらに改善するために必要とする在庫予測、配送センター管理、調達、在庫管理の目標達成に向けた志向と合致していたためです。
オラクルの財務部門は、自社のFusion Cloud ERPで業務を行っています。つまりお客様は、当社のインサイト、経験、ベストプラクティスをご活用いただくことができます。また、お客様はOracle Cloud Customer Connectコミュニティもご利用いただけます。会員数が200,000人を超えるこのネットワークでは、すべてのOCIの顧客および製品の専門家の知見にアクセスできます。メンバーはオラクルの製品開発チームと直接やり取りすることができます。実際に、オラクルが提供する新機能のほとんどはお客様の提案によるものです。
重要である理由:オラクルでは、お客様の経営の変革を支援する準備が整っています。オラクルがFusion Cloud ERPをどのように導入したか、またどのようなことができるかを紹介できます。たとえば、AIとMLが組み込まれたCloud ERPとEPMにより、決算処理と業績報告をわずか10日(SAPやWorkdayの2倍の速さ)で行いました。また、実績のあるビジネス変革フレームワークであるOracle@Oracleにより、お客様が同じメリットを得られるように支援しています。
顧客事例:マツダ・モーターロジスティクスの親会社であるマツダがオラクルと提携することに至った理由は3つあります。ひとつは、オラクルのグローバルサポートと柔軟なソリューション、2つ目はマツダのグローバル組織全体で機能するソフトウェアソリューションの設計、3つ目はヨーロッパに設置されているOracle Transportation Managementセンターと一体となったコンピテンスセンター向けのオラクルのサポート体制です。マツダは、コンピテンスセンター(Center of Excellenceという位置づけ)モデルを採用して、特定のソフトウェアシステムに関する専門知識をひとつの組織に集中させ、世界中のマツダとその子会社をサポートできるようにしています。
出典:
Peter M. Färbinger氏「コンポーザビリティ — 絶え間なく変化する世界で短期間で成果を上げる」(e3zine、2021年12月)(PDF)
「[顧客の]多くが、プログラムのパッチワークや適切な統合の欠如について不満を抱いています。DSAGユーザー・グループの調査によると、Walldorfの製品戦略を信頼している顧客はわずか3分の1となっています」Der Spiegel Magazine「SAPの負の側面」(2021年11月13日)(ドイツ語)
「モノリシックなSAPシステムの消滅。未来のERPの様相は2025年以降にどのように展開するか」(ResultingIT、2022年4月)
「テクノロジの1つの選択ミスが何年にもわたって影響するため、適切なERPシステムの選択は重要です。デジタル・レジリエンスには、最新のモジュール式でインテリジェントなERPが必要です」Mickey North Rizza氏・Nadia Ballard氏「適切なERPシステムはビジネス価値を高める」(IDC、2021年11月)
「デジタル・エンタープライズは、よりスマートで完全に統合され、価値実現までの時間を短縮し、オンボーディングと使用が容易な、新世代のクラウド・アプリケーションを必要としています。Oracle Fusion Cloud Applicationsは、クラウド向けに構築され、自律的な機能が組み込まれた、まさに新世代のビジネス・アプリケーションとなっています」Frank Della Rosa氏「新世代のクラウド・アプリケーションに現れるオラクルのイノベーション」(IDC、2020年9月)(PDF)
ボストン・コンサルティング・グループは、オラクルの順位を2020年から10位上げて、全業界を通して世界で19番目に革新的な企業としてランク付けています。SAPは、2020年から13位順位を下げて40位にランク付けられています。Boston Consulting Group「最も革新的な企業の15年間」(2022年)
「買収したブランド群は、単一の[S/4HANA]ブランドの下に置かれましたが、単一のテクノロジ・プラットフォームではなく、SAPの顧客を非常に落胆させることとなりました」Christina Kyriasoglou氏・Eva Müller氏「SAPが遅れをとっている理由」(Manager Magazin、2021年2月23日)(ドイツ語)
「[顧客の]多くが、プログラムのパッチワークや適切な統合の欠如について不満を抱いています。DSAGユーザー・グループの調査によると、Walldorfの製品戦略を信頼している顧客はわずか3分の1となっています」Tim Bartz氏・Christian Bergman氏「SAPの負の側面」(Der Spiegel Magazine、2021年11月12日)(ドイツ語)
「ソフトウェアがクラウドからサービスとなり、機械のメンテナンスから会計に至るまでのビジネス・プロセスが人工知能によって変わりつつあるテクノロジの世界で、SAPは生き残ることに苦労しています。ITプロジェクトの期間がせいぜい数か月となり、複雑なビジネス・アプリケーションも洗練されたスマートフォン・アプリのような見た目であることを求められる世界です。要するに、新しい技術だけでなく、新しい思考も必要なのです」Christof Kerkmann氏「SAPの中年期危機:ドイツで最も重要なテクノロジ・グループは未来に向かってどのように奮闘しているか」(Handelsblatt、2022年4月14日)(ドイツ語)
「SAPは、細心の注意が必要な変化の段階にあります」“SAPのトップであるKlein氏は、顧客にクラウド・ソリューションS/4Hanaへの切り替えを提案しています。しかし、これまでのところあまり思わしくありません」「IDCは、SAPの35,000の企業顧客のうち約半数が、クラウドの移行について代替ベンダーを検討している可能性があると考えています」WirtschaftsWoche「一度SAPにしたらずっとSAP?そんな時代は過去のものに」(2021年2月12日)(ドイツ語)
「コアS/4HANA製品は、SAPにとって大きな成長をもたらすことはできないでしょう」Joachim Hackmann PAC「SAPが結びつきを失いつつある理由」(2021年2月18日)(ドイツ語)
「この数字は、SAPの顧客がS/4HANAへの移行を強制されることに対していかに不満であるかを示しています。SAPの顧客の多くは、移行に見合うだけのビジネス価値を見出していません」WirtschaftsWoche、IDCアナリスト、Bo Lykkegaard氏(2021年2月12日)(ドイツ語)
「サービス・ベース・コンピューティングのクラウド・モデルに存在する固有の複雑さには多くの理由があります。『クラウド』という用語は、[SAPで]複数のものを意味します。数多くの異なるクラウド・プラットフォームが存在し、各クラウドには独自のインスタンスとボリュームがあります。どのデータがクラウドに保存されるべきかは必ずしも明らかではありません。次世代のクラウドはどのような存在になるのでしょうか?」American SAP User Group(ASUG)「なぜクラウドはいまだに複雑なのか?」(2019年8月10日)
オラクル「2022年度第3四半期のお客様事例」(2022年3月10日)
「Oracle Fusion Cloud Applicationsは、S/4HANAに比べて柔軟性が高いと見なされています。S/4HANAは全体的に構成と拡張が困難な柔軟性に欠ける製品と言えます」Eric Kimberling氏「ERP候補リストに追加すべきSAP S/4HANAの代替案」(TechTarget、2022年4月8日)
「S/4HANAの標準化されたビジネス・プロセスの欠点は、柔軟性の相対的な欠如です。たとえば、SAP S4/HANAとOracle ERP Cloud、S/4HANAとMicrosoft Dynamicsを比較する場合、SAPは他の製品ほど柔軟ではないことがよくあります」Thirdstage Consulting Group「SAP S/4HANAの独立レビュー」(2020年7月10日)
「特に、応答性と柔軟性が顧客にとって非常に重要であったこの1年において、オラクルは、同業他社の中で最も評価を受けました」Bonnie Tinder氏「(動画)SAP、オラクル、Workday:No.1はどこか」(Raven Intelligence、2021年3月29日)
「従来のソリューションでは、動的なビジネス・ニーズに対応するための柔軟性と俊敏性が不足しています」Forrester Research「SAP Commerce CloudとSAP Customer Data CloudのTotal Economic Impact™(総経済効果)」(2020年11月)
Charles Homs「オラクルがSAPとWorkdayと2倍の速度で決算処理を行える理由」、Oracle Modern Finance Blog(2022年6月21日)