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人は1人では生きられません。現代のビジネスについても同じことがいえます。いずれのビジネス機能も、完全に独立して存在することはできません。機能をサイロ化する考え方はもはや通用しないのです。すべてのビジネスプロセスをエンドツーエンドに設計し、緊密に接続させる必要があります。それができなければ、ビジネスが窮地に陥る恐れがあります。
バックオフィスの機能領域のうち、もっとも密接に関係するものは財務と人事です。人事ポリシー、従業員ステータス、組織構造などの変更によってどのような影響が生じるかを考えれば、これら2つの機能がいかに相互依存しているかがわかります。深刻な人材不足が続く今日、ポリシー、構造およびステータスは常に変化し続けています。ルーチンが変更されれば、セキュリティ、承認とワークフロー、アクセス、ロールベースの権限、ビジネスルール、およびコンプライアンスを大幅に変更する必要が生じます。
組織変更は承認プロセスに影響を与えます—地域のCFOがグローバルの責任者に昇格した場合、その初日から重要となるのは、新しいグローバルCFOに対し、オペレーション全体をカバーしたダッシュボードへのアクセス権を付与することです。それと同時に、後任の地域CFOに適切なダッシュボードへのアクセス権を付与し、新しい役割を反映した承認権限を付与する必要があります。
ポリシー変更はコンプライアンスに影響を与えます – 特定のカテゴリに属するすべての購買アクティビティ(たとえば、臨時従業員の採用など)は、会計機能内でVPレベルの承認を受ける必要があります。人事と財務が同期されていれば、人的介入を必要とすることなく、適切なすべてのワークフローにポリシーを即座に反映させることができます。
組織変更は予算に影響を与えます—新製品の市場機会を活用するために販売担当者の数を増やすことが会社で決定された場合には、新しい部署や予算を作成して承認を得る必要が生じます。
組織変更は契約交渉の妨げになります – スマートソーシングのメリットを達成するには、多くの部署が連携する必要があります(購買部門、当該分野のエキスパート、契約スペシャリスト、および会計部門)。これらの部署で担当者や組織の変更が生じた場合、交渉の有効性が妨げられる恐れがありますが、最新の組織レコードが維持されていれば、レビューや承認のルーティングを滞りなく実行することができます。
ポリシー変更によって支出を減らすことができます—CFOのオフィスで支出の分析を行った結果、出張費が予算を大幅に超えていることがわかったとします。そのような場合には、ビデオ会議を第1優先とし、出張が必要な際にはその理由説明とマネジメントの承認を求める新しい出張ポリシーを組織全体に導入することで、無駄な出張を減らすことができます。