Oracle ERP

What is ERP?
ERPとは何か

ERPは、デジタル化の進むビジネスで勝負するために必要不可欠なシステムです。

 

ERPとは何か


ERPシステムとは? (1:18)

ERPという頭字語は、企業リソース計画 (enterprise resource planning) を略したものです。ERPは、会計、調達、プロジェクト管理、製造などの日々の業務を管理するために組織が使用するシステムおよびソフトウェア・パッケージのことを指します。ERPシステムは相互に結びつき、大量のビジネス・プロセスを定義し、プロセス間のデータのフローを実現します。組織で共有されたトランザクション・データを複数のソースから収集することにより、ERPシステムはデータの重複を排除し、"唯一の正しい情報源"によってデータの整合性を提供します。

現在、ERPシステムは、すべての業種において、あらゆる規模の多くのビジネスを管理するために欠かせません。こうした企業にとって、ERPは、照明を点灯させ続ける電力のように欠かせないものとなっています。

ERPの基本

ERPシステムは、共通の、定義済みデータ構造(スキーマ)を中心に設計され、通常は共通のデータベースがあります。ERPシステムは、共通の構成および定義と共通のユーザー・エクスペリエンスを使用して、複数のアクティビティから企業データへのアクセスを提供します。

ERPのおもな原則は、幅広く分散されたデータを、中心に収集することです。ERPシステムは、まとまりのないスプレッドシートが無限に目録になっている複数のスタンドアロン・データベースを利用するのではなく、混沌とした状態に秩序をもたらします。そのため、CEOから支払処理担当者までのすべてのユーザーが、共通のプロセスから派生する同じデータを作成し、保存し、使用できます。セキュアで一元管理されたデータ・リポジトリにより、組織の全員が、データが正しく、最新かつ完全である確信が得られます。組織全体で実行されるすべてのタスクについて、データの整合性が保証されます。四半期ごとの財務諸表から、1つの未処理債権レポートまで、エラーが発生しやすいスプレッドシートを展開することなく、データの整合性が保持されます。

ERPのビジネス上の価値

今日のビジネス世界で、ERPの影響を無視することはできません。ERPシステム内に企業データとプロセスが集められるため、企業は個々の部門を連携させて、ワークフローを改善し、その結果として最終的な収益を大幅に向上することができます。具体的なビジネスの利点として、以下の例が挙げられます。

 
  • ビジネス・インサイトの向上

    • レポートによって生成されるリアルタイムの情報による
  • 運用コストの低減

    • 定義され、より合理化されたビジネス・プロセスによる
  • コラボレーションの強化

    • ユーザーが契約、請求書、および発注書データを共有することによる
  • 効率の向上

    • 多くのビジネス機能にまたがる共通のユーザー・エクスペリエンスと管理されたビジネス・プロセスによる
  • 一貫したインフラストラクチャ

    • バック・オフィスからフロント・オフィスまで、すべての業務で同じルック・アンド・フィールを採用
  • ユーザー導入率の向上

    • 共通のユーザー・エクスペリエンスと設計による
  • リスクの軽減

    • データの整合性および財務の制御の向上による
  • 管理コストおよび運用コストの低減

    • 統一され、統合されたシステムによる

過去:ERPの歴史

紙の書類からモバイル機器へ
ERPの歴史は100年以上前に遡ります。1913年、エンジニアであるFord Whitman Harrisが、後に経済的発注量(EOQ)モデルとして知られることになったものを開発しました。EOQは、製造のスケジューリングのための、紙による製造システムです。何十年もの間、EOQは製造の標準とされていました。工具メーカーのBlack and Deckerが状況を一変させたのは、1964年のことです。同社は企業として初めて、EOQの概念とメインフレーム・コンピュータを組み合わせた資材所要量計画(MRP)ソリューションを採用しました。

MRPは、1983年に製造資源計画(MRP IIと呼ばれる)が開発されるまで、製造の標準となっていました。MRP IIは、重要なソフトウェア・アーキテクチャ・コンポーネントとしてモジュールを特徴とし、購買、部品表、スケジューリング、契約管理などの中核的な製造コンポーネントを統合しました。このときに初めて、異なる製造タスクが共通のシステムに統合されたのです。MRP IIは、組織がソフトウェアを活用して企業データを共有および統合し、製造計画の強化、在庫の削減、無駄(スクラップ)の低減によって、いかに業務効率を改善できるかについて、説得力のあるビジョンももたらしました。

1970年代から1980年代にかけてコンピュータ・テクノロジーが進化するにつれて、MRP IIに似た概念が開発されました。この概念は、財務、カスタマー・リレーションシップ・マネジメント、人材データを含む、製造以外の業務に対処するために開発されたものです。1990年には、テクノロジー・アナリストが、このビジネス管理ソフトウェアの新しいカテゴリに名前を付けました。それが企業リソース計画です。

 

現在:今日のERP

オンプレミスからクラウドへ
1990年代から21世紀初めまで、ERPを利用して中核的なビジネス・プロセスを合理化し、データの可視性を向上しようとする組織が増加したため、ERPは急速に普及しました。同時に、ERPシステムの導入コストも上昇し始めました。オンプレミスのハードウェアおよびソフトウェアの資本投資が高額だっただけでなく、エンタープライズ向けERPシステムには、多くの場合カスタムのコーディング、コンサルタント、そしてトレーニングのための追加コストが必要でした。

一方で、ERPテクノロジーは、組込みのアナリティクスなど、新機能を搭載するインターネットが採用されるようになり、進化しました。ときが経つにつれて、自社のオンプレミスのERPシステムでは、現代のセキュリティ要件や、スマートフォンなどの新たに登場したテクノロジーに追いつけないことに多くの組織が気づき始めました。

そこで、ERPのクラウドまたはSaaS(Software as a Service)提供モデルの登場です。ERPソフトウェアが"クラウド内"にある場合、ERPソフトウェアは、社内ではなく、リモート・サーバー上のネットワークに保持されていることになります。クラウドは、運営費(OpEx)と設備投資(CapEx)の両方を低減するため、より手頃な代替手段をERPにもたらします。クラウドでは、企業がソフトウェアおよびハードウェアを購入する必要や、追加のITスタッフを採用する必要がなくなるためです。コストの高いインフラストラクチャに対処する必要がないため、リソースを成長の機会に投じることができます。従業員は、ITの管理から、より付加価値の高いタスクへと焦点を移すことが可能です。

次世代のERP

あらゆる規模の企業に対応する設計
かつて普及していた従来のERPシステムは、多くの場合に中堅、中小企業(SMB)にとっては高価すぎました。しかし、クラウドによってその障壁が取り除かれました。SaaSソリューションにより、小規模企業も、大企業が何年も使用していたのと同じ、実績ある耐久性に優れたERPソフトウェアを活用できます。クラウドベースのERPソリューションは、迅速に、かつCapEx投資なしで導入することができます。迅速に革新を起こし、新しいビジネスの機会を獲得しようとしている小規模企業から中堅企業に対して、クラウドERPは、新しいユーザーを素早く追加し、変化するビジネス・ニーズに対応するための柔軟性を提供します。

機会を活性化させる、拡張されたエンタープライズを提供
クラウドERPに、中核となる財務アーキテクチャを拡張して、統合されたカスタマー・リレーションシップ・マネジメント(CRM)、サプライ・チェーン・マネジメント(SCM)、人的資源管理(HCM)、および統合業績管理(EPM)を含めると、システムは単一のデータ・リポジトリと共通のユーザー・エクスペリエンスによって、すべてのアプリケーションをシームレスに結びつけます。拡張されたクラウドERPシステムでは、すべての部門を単一の組織であるかのように管理でき、可視性とコラボレーションが向上します。また、データの可視化や高度なアナリティクスなど、高度なレポート作成機能へのシームレスなアクセスも提供します。モノのインターネット(IoT)といった新興テクノロジーにアクセスできるため、組織は、フロント・オフィスだけでなく、倉庫や工場現場の業務について、リアルタイムで包括的に把握することができます。モバイル機器を利用する従業員であれば、このような情報を、ソーシャル・ツールを通じてすぐに利用できます。

デジタル時代のために設計された今日のERPクラウドは、モバイル、ソーシャル、そして分析ツールを活用します。それよりも劣っているものは、組織を前進させることはありません。

未来:ERPのトレンド

次世代の従業員にも対応するERPクラウド
ERPはクラウドに移行しました。もう後戻りはできません。クラウドは、実証されたERPの基本であるだけではありません。クラウドは、まだ有効なオンプレミスのシステムを利用している、数少なくなってきた企業が前進するための道です。過去のレガシーERPとは異なり、クラウドベースのERPによって、企業はデジタル経済の要件に対応することができます。今日の従業員は、使いやすいインタフェースを備えたモバイルおよびソーシャルなど、21世紀のテクノロジーにアクセスすることを求めます。このようなテクノロジーによって、従業員は容易にコラボレーションを行い、情報を共有できます。また、時代遅れのプロセスや、古いテクノロジー、そして醜いインタフェースを受け入れようとはしません。こうした要求に対応できない組織は、自社の未来をリスクにさらすことになります。

ERPの活用

ポイント・ソリューションに常に勝るスイート
最新のクラウドERPの重要な特徴は、統一されたソリューション、もしくはアプリケーション・スイートにあります。人材リソースまたは営業のオートメーションなどの単一ポイントのソフトウェア・アプリケーションを展開する場合に比べて、ERPクラウド・スイートは最大限のメリットを提供します。中核的なビジネス機能すべてを包含する完全なソリューションは、組織全体で運用プロセスを統合します。従業員は可視性を向上でき、ビジネスのあらゆる面の洞察を得られます。ERPクラウド・スイートによって、企業は即時のニーズを満たす基礎を素早く構築し、変化する市場の状態に対応する俊敏性を得られます。

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