数値流体力学

計算流体力学(CFD)は、さまざまなエンジニアリング・モデルの周囲を流れる流体をシミュレーションするためのコンピュータ支援エンジニアリング(CAE)ツールです。CFDアプリケーションは、高スループットのローカルストレージ、低レイテンシ・ネットワーク、および最適化されたCPUを備えた高パフォーマンスのコンピューティング(HPC)システムで最も効率的に実行できます。

CFD対応のマーケットプレイス・スタック

Oracle Cloud Infrastructureでは、Oracle Cloud Marketplaceを介して簡単にデプロイできるCFDソフトウェアを含むHPCクラスタを提供しています。コンピュートクラスタは、次の項目とともにプロビジョニングされます。

オープンソースのCFD

OpenFOAMが、チュートリアル・シミュレーションを実行するためのスクリプトとともにインストールされます。

前提条件のライブラリ

Converge、StarCCM+、Ansys Fluentなど、最も一般的に使用されているいくつかの商用CFDアプリケーションに必要なライブラリがインストールされます。所有しているライセンスを持ち込むだけで、シミュレーションを開始できます。

ファイルサーバー

高スループットのNFSおよびGlusterFSファイルサーバーが、NVMe SSDローカルストレージにインストールされるため、コンピュートクラスタ間でデータを共有し、データスループットを最大化できます。

CFDに関するテクニカルレポート

Ansys Fluentのランブック

オラクルとIntelは、高性能ソリューション企業のMV Conceptと提携し、Oracle Cloud Infrastructure上のAnsys Fluentを最適化しました。Intelのmpiとライブラリを使用すると、BM.HPC2.36 Intel Skylake 6154プロセッサでパフォーマンスを最大限に高めることができます。Intelのテクノロジを使用した推奨されるヒントとテクニックをご確認ください。

CFDのランブック

Oracle Cloud Infrastructure上でCFD対応クラスタを立ち上げ、最も一般的ないくつかのCFDアプリケーションを実行する方法をご確認ください。

CFDのインスタンス

CFDの人気が引き続き高まっているのと同時に、堅牢かつ高性能なインフラストラクチャ上で実行する必要性も高まっています。Oracle Cloud Infrastructureにより移動または補完することで、ユーザーはHPCワークロードに対してさまざまなインスタンスを選択できます。これらのインスタンスは、クラウドで最も高い性能を発揮するものであり、一貫性のある価格設定で世界中の複数のリージョンでサポートされています。どのコンピュート・インスタンスもHPCの目的に使用できますが、最も一般的でCFDに推奨されるコンピュート・インスタンスを次に示します。

インスタンス*
仕様
用途
請求
技術情報
BM.HPC2.36 Intel Skylakeプロセッサ
6.4 TBのNVMe SSDストレージ
100 GbpsのRDMAネットワーキング
CPU専用に最適化され、多数のコアでパラレルに実行できる用途向けです。 最小使用時間を1時間として、秒単位で請求されます。RDMAまたはNVMe SSDローカルストレージは無料です。 Intel上のOracle Cloudを使用してHPCを最適化する
BM.GPU4.8 AMDプロセッサ
8 x 200 GbpsのRDMA
2,048 GBのメモリー
27.2 TBのNVMe SSDストレージ
GPUで実行するように設計された用途向けです。パラレルに実行できる用途では、RDMAクラスタ・ネットワーキングが特典として追加されます。 最小使用時間を1時間として、秒単位で請求されます。RDMAまたはNVMe SSDローカルストレージは無料です。 Oracle Cloud Infrastructure上のNVIDIA A100
BM.GPU3.8 8 NVIDIA V100 GPU
Intelプロセッサ
ブロックストレージのみ
2 x 25 Gbpsのネットワーク
GPUで実行するように設計された用途向けです。 最小使用時間を1時間として、秒単位で請求されます。ブロック・ストレージ・アタッチメントは、ユーザーごとに定義され、個別に請求されます。 Oracle Cloud上のRocky
BM.Standard.E3.128 AMDプロセッサ
2,048 GBのメモリー
ブロックストレージのみ
2 x 50 Gbpsのネットワーク
2つのインスタンスを超えて拡張する必要のない、メモリーを大量に消費するワークロード向けです。 最小使用時間を1時間として、秒単位で請求されます。ブロック・ストレージ・アタッチメントは、ユーザーごとに定義され、個別に請求されます。 第2世代AMD EPYCプロセッサ上のOracle Cloud Infrastructure Compute E3プラットフォーム
VM.Standard.E3.Flex AMDプロセッサ
柔軟なメモリーとCPU
ブロックストレージのみ
最大40 Gbpsのネットワーク
コストを重視するがパフォーマンスを重視しないワークロード向けです。 最小使用時間の制限なく、秒単位で請求されます。ブロック・ストレージ・アタッチメントは、ユーザーごとに定義され、個別に請求されます。 VM.Flex上のHPC

* CFDに適した追加インスタンスが、2021年にリリースされる予定です。

  1. Intel Ice Lakeプロセッサおよび100 GのRDMAネットワーキングを備え、ベアメタルX9コンピュート向けに最適化されたインスタンス
  2. AMD Milanテクノロジを備えたベアメタルE4インスタンス

CFDのデモとワークロードの例

クラスタ・ネットワーキング

Oracle Cloudと高性能コンピューティング

Altair

設計を通じた差別化

Elem Biotech

仮想人体により医療の未来を切り拓く

CFDを利用するお客様とISVパートナー

2020年9月22日

Intel上のOracle Cloudにより、高性能コンピューティングを最適化

オラクル、シニア・テクニカル・プログラム・マネージャ、Kristen Yang

オラクルは、クラウドのパフォーマンスとコストの両面で限界を押し上げ続けています。Oracle Cloud Infrastructureで高性能コンピューティング(HPC)を実行すると、オンプレミスと同じパフォーマンスを得ることができます。また、すぐにデプロイでき、ハードウェアの取得とメンテナンスのコストを削減できるという付加的なメリットもあります。多くの企業顧客は、この機会に触発され、HPCワークロードをOracle Cloudに移行させています。たとえば、日産のOracle Cloudへの移行と世界最速のスーパーコンピュータの背後で使用されるOracle Cloud Infrastructureに関するブログを参照してください。Oracle Cloudで実行されているワークロードのタイプは、さまざまな業界に拡大しており、最も一般的なワークロードは、計算流体力学(CFD)および衝突シミュレーションの用語です。

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リソース

ドキュメント

オラクルのその他のコンピュート製品をご確認ください。

ドキュメント

オラクルのマーケットプレイスやオープンソースのTerraformソリューションを使用すると、OCI上でHPCインスタンスをより迅速に起動できます。

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Oracle Cloud Infrastructureは、パブリック・クラウドの弾力性と利便性、オンプレミス・インフラストラクチャのきめ細かな制御、セキュリティ、予測可能性を兼ね備えています。