公共部門と民間部門における機密性の高いワークロードに対応するOracle Cloud Isolated Region

Oracle Cloud Isolated Regionは、エアギャップ型のセキュアなOracle Cloud Infrastructure(OCI)ソリューションであり、グローバルな顧客の、金融および医療分野を含む民間部門のミッションクリティカルなワークロードや、防衛など、公共部門の機密ワークロードに対する高い要求を満たすように設計されています。Oracle Cloud隔離リージョンは、インターネットに接続されていないオンプレミス環境で、コンピューティング・サービス、セキュリティ・サービス、ストレージ・サービス、ネットワーキング・サービスを提供します。こうしたリージョンは、Oracle Cloudのパブリック・リージョンと同じサービスを提供します。パブリックセクターおよびプライベートセクターへのサービス提供と、グローバルな防衛ミッションのハイパースケールでの保護に特化したこの革新的なクラウドソリューションは、IaaS/PaaS/SaaSを完全に統合したインフラストラクチャを備えています。

必要な場所にOracle Cloudを導入し、準備が整い次第拡張

  • 小さく始め、Oracle Cloudで拡張

    グローバル企業は、Start Smallアプローチにより、迅速にクラウド機能を導入できます。本日から、パブリック/ソブリンクラウドのOracle Cloudテナンシで開始し、DDILオペレーション向けにOracle Roving Edge Device (RED) でエッジにデプロイし、Oracle Compute Cloud@Customer Isolated (C3I) でエアギャップ環境のAIおよび機密ワークロードを実行し、ミッションの拡大に合わせてハイパースケールなOracle Cloud Isolated Regionへ拡張することが可能です。連携パートナーは小規模な投資で価値を実証してから、シームレスに拡大できます。

  • シームレスな拡張

    単一のOracle Roving Edge deviceからC3 Isolated、最終的にはOracle Cloud Isolated Regionまで、再設計を行うことなく拡張できます。すべてのデプロイメントモデルにおいて、同じAPIとツールを使用できる統合されたアーキテクチャにより、移行時のリスクと負担を最小限に抑えつつ、段階的に拡張できます。そのため、パイロット導入からハイパースケールへの拡大も、業務への影響を抑えながら実現可能です。

  • どこからでも開始し、自分のペースで拡張

    お客様のタイムラインや規模に合わせてお選びいただけます。通常、わずか数時間でOracle Cloudテナンシを導入し、約2~4週間でエッジデバイスを追加、約6~8週間でC3 Isolatedラックを導入、約12か月でOracle Cloud Isolated Regionへと拡大できます。ミッションのニーズに応じて、いつでも導入を開始できます。必要に応じて複数のデプロイメントモデルを組み合わせることも可能です。戦術的エッジからハイパースケールまで、同じAPIとツールを利用できます。

  • Roving Edge

    Oracle Cloud Infrastructure(OCI) Roving Edge Infrastructureは、データセンター外でのクラウドワークロードのデプロイを加速します。

    バックパック型で持ち運び可能なUltraや、1人で管理できる2UサイズのRoving Edge Deviceなどの堅牢なデバイスは、ネットワークのエッジや接続が限られた厳しい環境にもクラウドコンピューティングおよびストレージサービスを提供します。これにより、データソースに近い場所で迅速な処理が可能となり、データから素早くインサイトを得ることができます。

  • C3I

    Oracle Compute Cloud@Customer Isolatedは、完全にエアギャップされたオンプレミスクラウドソリューションであり、Oracle Compute Cloud@Customer X11と同等の包括的なコンピュート、GPU、ストレージ、およびネットワーク機能を、高度にセキュアで独立した環境で提供します。

    厳格なデータ主権や規制要件を持つ組織向けに設計されており、迅速な単一ラックでの導入と必要に応じた拡張を実現します。お客様の拠点内でデータとインフラストラクチャを完全に管理しつつ、高度なAIやデジタルイノベーションにも対応しています。

  • Oracle Cloud Isolated Region

    Oracle Cloud Isolated Regionは、ハイパースケールクラウドを提供するとともに、パブリッククラウドと同じIaaS/PaaSサービスやSaaS(最新のGPUとGenAIサービスを含む)を、お客様の拠点やコロケーションデータセンターで利用できるようにします。ソブリンソリューションとして、お客様のデータは国内にとどまり、必要に応じて市民権やセキュリティクリアランスの条件を満たす現地スタッフが運用します。これらのリージョンはインターネットからエアギャップされており、お客様のセキュリティやコンプライアンス要件に合わせた設計が可能です。

    Oracle Cloud Isolated Regionは、お客様の最も厳しいミッションやワークロードをサポートするために拡張可能なインフラストラクチャを提供します。

シンガポール軍とDSTAが防衛ミッションにOracle Cloud Isolated Regionを選択

DSTAとOracleのコラボレーションにより、MINDEFとシンガポール軍(SAF)は、高いパフォーマンスを発揮する、エアギャップされた安全なソブリン・クラウド・コンピューティング、データ管理、人工知能の各サービスにアクセスできるようになります。

Oracle Cloud Isolated Regionは、グローバルなお客様のミッションクリティカルなワークロードに対して、高度なセキュリティと主権性を提供


パブリック・クラウドのすべてのサービスをどこからでも使用できる

Oracle Cloud Isolated Regionにより、民間および公共部門の顧客は、顧客が承認したデータ・センターの場所から、あらゆる機能を備えたエアギャップ型Oracleリージョンにアクセスできます。オラクルは、Oracle Cloud Isolated Regionsを含むすべてのOracle Cloudリージョンに、100以上のサービス(IaaS、PaaS、SaaSなど)の同一のポートフォリオをデプロイすることに注力しています。これにより、セキュアで分離された専用クラウドで、OCIイノベーションの深さと範囲が広がります。

ゼロトラスト・セキュリティ・モデルによる機密データの保護

セキュリティは、金融サービス、医療、政府機関など、民間部門と公共部門の両方の機密データを処理する組織にとって最優先事項です。OCIは、クラウドとクラウドの妥協のないセキュリティを提供するため、セキュリティ重視の原則に基づいて構築されています。Oracle Cloud Isolated Regionは、政府機関のネットワークと直接接続されるエアギャップ環境を提供することで、OCIのセキュリティ最優先の理念をさらに強化します。

OCIの2リージョン・モデルで、グローバルなミッションクリティカル・ワークロードを保護

ミッションの継続性は、民間部門で機密性の高いデータを、公共部門で機密データを取り扱うグローバルな顧客にとって不可欠です。Oracle Cloud Infrastructureの2リージョン・デプロイメント・モデルは、Oracle Cloudリージョンの高可用性アーキテクチャと、ディザスタ・リカバリのため地理的に離れた2つのリージョンを組み合わせ、ミッションクリティカルなワークロードに対して最高レベルの保護を提供するのに役立ちます。オラクルは、開発者や管理者がリージョン間のディザスタ・リカバリをより簡単に行えるようにするためのツールに多額の投資を行ってきました。さらに、小規模なラック・フットプリントは、小規模から始めて、時間の経過とともに容量を拡大できるため、自国の予算に対して手頃な価格で利用できます。

ソブリン環境と非接続環境を運用するグローバルな専門知識

オラクルは、各顧客の市民権要件とセキュリティ・クリアランス要件を満たす現地スタッフを雇用して、ソブリン業務を提供しています。オラクルは、英国および米国政府向けのOracle Cloudリージョン、米国の防衛ミッション向けのエアギャップ・リージョンなど、世界中の地域で認可済み業務を行う長年の経験を活用します。

業界をリードするコスト・パフォーマンス

Oracle Cloud Infrastructureは、Oracle Cloud Isolated Regionsなど、世界のすべてのリージョンで同じ消費ベースの料金で提供されています。透明性の高い予測可能な価格設定、継続的なクラウド・イノベーション、優れたパフォーマンスにより、最適な価値提案を実現します。

分離されたクラウド・インフラストラクチャで規制コンプライアンス要件に対応

金融サービス、医療、電気通信など、規制の厳しい業界の組織は、データ・プライバシ、セキュリティおよび主権に対する厳しい規制要件に直面しています。Oracle Cloud Isolated Regionは、物理的に分離されたクラウド・インフラストラクチャを提供することで、データの場所、アクセス、管理を完全に制御できるため、こうした要件への対応を支援します。この分離されたインフラストラクチャにより、組織はGDPR、HIPAA、PCI-DSS、業界固有の要件などの規制に簡単に準拠しながら、ハイパースケール・クラウドとイノベーションのメリットを享受できます。

戦闘機の強化:F-35データ分析のためのOCIの機能を活用

Oracle Cloud Isolated Regionsがミッションクリティカルなワークロードを安全に提供

こうした隔離リージョンは、セキュリティファーストのアプローチにより、厳格なセキュリティ要件と規制要件を満たしながら、機密性の高いワークロードを安全に実行し、機密情報を保護して、ミッションを促進します。

あらゆるワークロードに対応する完全なクラウド・インフラストラクチャ・サービスおよびプラットフォーム・サービス

OCIは、各クラウド・リージョンで150以上のクラウド・サービス共通セットを提供しています。コンテナやVMwareからAIまで、ITの移行、最新化、構築、拡張に必要なすべてのサービスを利用できます。既存および新規のアプリケーションとデータ・プラットフォームの両方を含む、すべてのワークロードを自動化します。

開発者サービス

開発者サービス

開発者にとって使いやすいツールとサービスを使用して、最新のクラウド・アプリケーションを構築、デプロイ、管理できます。

統合サービス

統合サービス

Oracle Cloud Infrastructureの統合サービスは、すべてのアプリケーションとデータソースを接続して、エンドツーエンドのプロセスを自動化し、集中管理を実行します。事前構築済みのアダプタとローコードのカスタマイズによる幅広い統合によって、ハイブリッドクラウドとマルチクラウドの運用を合理化しながらクラウドへの移行を簡素化します。

分析とBI

分析とBI

拡張分析による包括的なビジネス・インテリジェンスを獲得し、独自のインサイトによって組織の成長を支援します。

AIおよび機械学習

AIと機械学習

事前に構築された認識、意思決定モデル、すぐに使えるチャットボットを使って、アプリケーションとワークロードにインテリジェンスを簡単に追加したり、データ・サイエンスのサービスを使用して独自のモデルの構築およびトレーニングを行ったりすることができます。

ビッグ・データとデータ・レイク

ビッグ・データとデータ・レイク

最高クラスのデータ・ウェアハウスとデータ管理サービスを組み合わせた、Spark、Hadoop、Elasticsearch、Kafka互換マネージド・サービスの包括的プラットフォームにより、あらゆるデータから新たなインサイトを獲得できます。

コンピューティング

コンピューティング

柔軟な仮想マシン(Flex VM)や高パフォーマンスのベア・メタル・サーバーからHPCおよびGPUに至るまで、クラウド内の安全で柔軟なコンピューティング容量。

ストレージ

ストレージ

オンデマンドのローカル、オブジェクト、ファイル、ブロックおよびアーカイブ・ストレージを使用して、主要なユースケースに対応します。

コンテナとファンクション

コンテナとファンクション

マイクロサービス・アプリケーションを高パフォーマンスなマネージド型オープン・ソースのDocker、Kubernetes、Fn Functionsの各サービスに導入します。

ネットワーキング

ネットワーキング

クラウド導入の中核となる、カスタマイズ可能な分離型仮想クラウド・ネットワーク(VCN)に安全に接続できます。

オープン・ソース・データベース

オープンソース・データベース

HeatWave MySQLは統合的なインメモリ・クエリ・アクセラレータであるHeatWaveを実装するフルマネージド・データベース・サービスです。また、トランザクション、分析、および機械学習サービスを1つのMySQLデータベースに統合することにより、ETLの重複による複雑性、レイテンシ、コストを解消し、リアルタイムのセキュアな分析を実現する唯一のクラウド・データベース・サービスです。

セキュリティ、可観測性および管理、コンプライアンス、コスト管理およびガバナンス

セキュリティ、可観測性および管理、コンプライアンス、コスト管理およびガバナンス

Oracleのセキュリティ第一のアプローチと包括的なコンプライアンス・プログラムにより、クラウドで最も貴重なデータを保護します。オラクルは、可視性と機械学習主導のインサイトを提供し、あらゆる場所のあらゆるテクノロジにデプロイされたスタックのすべてのレイヤーにわたる管理を容易にします。

グローバル・クラウド・データセンター・インフラストラクチャ
50の商用リージョンおよび政府リージョン | Cloud@Customer | 専用リージョン | エッジ・デバイス

グローバル・クラウド・データセンター・インフラストラクチャ

セキュアで高性能なグローバル環境を提供し、すべてのワークロードの移行、構築および実行を実現します。ハイブリッド・サービスとエッジ・サービスは、特殊なデプロイメント、非接続および断続的接続での運用、低レイテンシと高パフォーマンス、データのローカリティとセキュリティを実現します。

OracleとPalantirの連携

OracleとPalantirは、世界中の企業や政府機関を強化し、防衛組織が対抗者を凌ぐのを支援する、セキュアなクラウドおよびAIソリューションを連携して提供しています。

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シンガポール軍とシンガポール国防省が、デジタル・トランスフォーメーションの俊敏性とスピードを向上させるためにOCIを選択

シンガポールのDefence Science and Technology Agency(DSTA)とOracleとの連携により、国防省(MINDEF)とシンガポール軍(SAF)は、安全な環境で、高性能かつ安全なエアギャップ・ソブリン・クラウド・コンピューティング、データ管理、AIの各サービスにアクセスできるようになります。

プレス・リリースを読む

Oracle、Army Cyber Questで戦術的なクラウド・コンピューティングを実証

Oracle Cloud Infrastructureは、アメリカ陸軍将来コマンドが主催する国防総省の公式演習において、戦術的エッジでの識別、資格証明およびアクセス管理を保護するために使用されています。

クラウド・コンピューティング戦術ブログを読む

オラクル、新しい政府機関クラウドでオーストラリアのデジタル経済を強化

オーストラリアの連邦政府、州政府、地方政府の顧客とそのサービス・プロバイダが、Oracle Cloud Infrastructureの優れたパフォーマンス、セキュリティ、強力なデータ分析、分散クラウド機能のメリットを享受します。

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